今回はチェルシー移籍が決まったカイ・ハベルツ選手について書いていきたいと思います。
①繊細なテクニックとフィジカルの融合
ハベルツ選手の特長は「繊細なテクニックとフィジカルの融合」です。左足の精度が素晴らしくパス、クロス、シュートとも一級品で高確率でチャンスに繋がります。右足の精度も高い為、左右の起用を問わない利便性も大きな魅力です。
そしてフィジカル能力が高く、繊細なテクニックとボディバランスを生かしたキープ力を生かしチームを押し上げていきます。競り合いにも強くヘディングでのゴールも多いのでセンターフォワードとしても起用されることがあります。パワー溢れるシュートも持ち合わせているので相手DF陣は気を抜けません。
②周囲を輝かせ自分も輝ける
また戦術理解力も非常に高く、周囲との連携から相手ディフェンスを崩すことも出来ます。スペースを見極める視野の広さも持ち合わせているので、周囲を輝かせ自分も輝けるプレーを可能とし、常に攻撃においては貢献が期待出来る選手です。
反面守備面には課題を残し、守備の切り替えの遅さが目に付く部分が多いです。単純な1対1においてもやや淡白な部分が目立ち守備はまだまだ解決すべき課題が多いです。
しかしフィジカル能力が高いので、守備戦術を身に着ければ攻守共に存在感を示す万能MFに化ける可能性を秘めています。
③ドイツの「新皇帝」
21歳にしてレバークーゼンで絶対的な中心選手になったハベルツ選手には多くのオファーが舞い込みました。そして選んだのは大型補強で戦力を整えていたチェルシー。
野心溢れる若い選手が多く、伸びしろの多いチームへの移籍は本人にとっては非常に大きいと思います。
新天地ではトップ下、インサイドハーフ、センターフォワードでの起用が予想されます。サイドには人材が多い為レバークーゼンで見られたウイング起用は見送られそうです。その場合マウント、コバチッチ、ヴェルナー。ジルーとの熾烈なポジション争いが待っています。
タイプは全く違いますが、チェルシーのドイツ代表MFといえばどうしてもバラック選手を思い出してしまいます。チームの中心として活躍し、数々のタイトルをもたらした「小皇帝」。この偉大な先輩を凌ぐ活躍を「新皇帝」ハベルツ選手には期待しています。
では