今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン注目のチームについて書いていきたいと思います。
大型補強や昇格、新監督就任のチーム中心となっています。
第1回目は「チェルシー」です。
主な加入選手(2020 9/4現在)
チアゴ・シルバ(←パリSG)
サール(←リール)
チルウェル(←レスター)
ツィエク(←アヤックス)
ヴェルナー(←RBライプツィヒ)
主な放出選手(2020 9/4現在)
ペドロ(←ローマ)
ウィリアン(←アーセナル)
①大型補強
昨シーズンはFIFAから補強禁止処分を受け満足な補強が出来ず、処分の軽減が認められた冬の移籍も動かないなど、チーム強化に対しては消極的だったチェルシーでしたがその鬱憤を晴らすかのように大型補強を敢行。やはり「元祖」金満クラブです。
ツィエクを皮切りにメガクラブの争奪戦が予想されたヴェルナー、チルウェル、サールを次々と獲得、ベテランのチアゴ・シウバも加入とコロナ影響下で苦しむ他クラブを尻目に精力的な補強を行っています。
そしてペドロ、ウィリアンなどのベテラン選手を放出、人材整理も進んでいます。
今後もハベルツ(レバークーゼン)の獲得が間近に迫るなど大きな取引がありそうです。
②取り巻く状況の大きな違い
この大型補強の敢行はランパード監督に取り巻く状況が大きく変わりました。昨年進めたのは「若手を起用し結果(チャンピオンズリーグ出場権)を残すこと」で、トモリ、マウント、エイブラハムなどを積極起用。レアルマドリードに移籍したアザールの穴を最小限に埋め、4位でチャンピオンズリーグ出場権を得ました。
しかし新シーズンは大型補強を敢行、実力も実績も持っている選手の加入は心強い限りですが同時にマネジメントの是非をより問われる立場にあります。
出場機会を減らした選手へのフォロー、大枚を叩いたフロントの圧力。ランパード監督の腕の見せ所でしょう。
③もう言い訳は通用しない
また戦術的にも高いものが求められています。昨シーズンは戦術の修正が上手くいかず逆転勝利が極端に少ない例が多発していました。また交代で流れを変える試合も数えるほどでランパード監督の経験不足が露呈した形となっています。
しかし今シーズンは1年間チームを指揮した実績&大型補強で「もう言い訳が通用しない」状況であることは間違いないです。チェルシーの監督が短いスパンで変わっていることからフロント陣の忍耐力も決して高いわけではありません。
そのことから今シーズンは目に見える結果=タイトル獲得が義務付けられると思いますので、ランパード監督の「進化」が求められると思います。
幸いチームや監督自身に成長が見られるため、あとは目に見える「結果」をいかに出すか、ランパード監督の勝負のシーズンが始まりました。
では