※ネタばれあり
今回はガンダムSEEDについてです。
・幅広い年齢層の取り込み
カテゴリー問わず2000年前半を代表するアニメとなりました。キャラ、メカニックのデザインがよりスタイリッシュになり、出演する声優人気も爆発しました。そのおかげで若年層のファンの取り込みに成功し、ガンダムというコンテンツが認知されるいいきっかけになったと思います。また初代ガンダムのオマージュを多く取り入れ既存ファンへ「新しいガンダム」を強く意識させた作品だったと思います。
・難しいテーマ
今作は「差別」と「すれ違い」が起こす「戦争」の中どのような解決方法で未来を切り開いていくかをテーマにしていたと思います。人類は「コーディネーター」「ナチュラル」と二つに分けられお互い強い差別意識を持っています。作中ではその意識が今までの作品よりかなり強く出ています。軍事・政治関係者はもちろんのこと、一般の人々も差別意識が強い状態です。今回の黒幕ラウ・ル・クルーゼはそれを巧妙に使い戦争を泥沼化させました。しかし最終的に根本的な解決には至りませんでした。取り上げるテーマがむずかしかったのかなと思います。
・すれ違い
友情のすれ違い、親子のすれ違いからの誤解が悲劇を招く。この表現が多かったと思います。またそこからの和解もきっちり表現されているのも素晴らしかったと思います。特にアスラン&キラはその過程がきっちり掘り下げてあるので見ものでした。
総評
まとまりもよく非常に完成度が高い作品だと思いました。当時はSEEDが今後のガンダムの軸になっていくんだろうなと強く感じました。そして即次回作の発表があり胸を躍らせていたものです。
では