今回は2025年前半の阪神タイガーズの伊原陵人投手について書いていきたいと思います。
今シーズン前半の成績
19試合 5勝3敗1H 防御率1.59 WHIP1.00 79回 60三振 17四死球
①前半だけで5勝を記録する活躍
伊原投手は智辯学園高等学校から大阪商業大学に進学。リーグ戦通算では15勝1敗、防御率0.91を記録しプロ志望届を出すもののドラフトでの指名はありませんでした。
それでも2023年にNTT西日本へ入社後は主力として活躍。2年目となる昨シーズンは第95回都市対抗野球大会ではベスト8に導くこととなりました。
すると2024年ドラフト会議で、金丸投手を外した阪神タイガースからドラフト1位で入団。即戦力としての活躍が期待され開幕1軍を中継ぎとして迎えると、6試合連続無失点を記録するなどアピールを行い、4月20日の対広島戦では5回4安打無失点の好投で12球団新人最速となるプロ初勝利を記録します。
その後も抜群の安定感で前半だけで5勝を記録する活躍。最近はやや疲れを見せ打ち込まれる場面も見せるも堂々たる投球を見せ、新人らしからぬマウンドさばきを見せています。
②制球力とマウンド上の工夫が光る
伊原投手の特長は制球力とマウンド上の工夫にあると思います。
球種はスライダー、カットボールを中心にカーブ、ツーシーム、フォーク、チェンジアップを織り交ぜた投球になるものの、決め球と呼ばれるほどの印象的な変化球は正直無いと言えます。それでも内角に投げ切る制球力と、僅かにタイミングを外すなどマウンド上での工夫が光り総合力で相手を抑えることに成功しており、完成度の高さを見せています。
また守備でも光るものを持っておりフィールディングも正確。四球や自らのエラーで大崩れしない安定感も持ち合わせています。
③修正して持ち直してくれることを期待
ただ現状はその疲れが出てきている状況であり、先日も中継ぎ登板ながらプロ初のサヨナラ負けを喫する事に。それでもまだまだ新人で残している記録は素晴らしいの一言。試合後のコメントを見てもかなり自分自身と向き合える選手であると思うので、今後も修正して持ち直してくれることを期待しています。
ルーキーながら素晴らしい投球を披露し、瞬く間に強力先発陣の一角に。疲れも溜まってくるであろう後半戦、しっかり持ち直し前半と同様の投球が出来るのか、今後も注目です。
では
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