今回は2025年前半の阪神タイガーズの伊藤将司投手について書いていきたいと思います。
今シーズン前半の成績
7試合 4勝0敗 防御率1.03 WHIP0.78 43.2回 24三振 6四死球
①チームの左腕エースとして活躍していたものの
2021年に阪神タイガースに入団するとルーキーイヤーに規定投球回数には届かなかったものの10勝をマーク。その後もそのゲームメイク力を生かして22年には9勝、23年には規定投球回数を達成し10勝をマークする等すっかりチームの左腕エースとして活躍していました。
しかし迎えた2024年、当初から調子が戻らず不安な状況でオープン戦を過ごすと、シーズンに入っても中々調子が安定せず2軍落ちやビハインド時の中継ぎ登板も。特にストレートが高めに浮き痛打される場面が増え、その影響か制球にも乱れが。
結局防御率4.62&4勝とこのレベルの投手では考えられない程の成績に終わってしまい悔しいシーズンになってしまいます。そして今シーズンも調子は戻らず、一度中継ぎ登板を経て2軍に降格。2軍でも当初は中々結果を残せず復活には程遠い出来に終始しました。
②ワンチャンスをモノにし、連敗ストッパーにも
しかし徐々にストレートに勢いが戻りらしい投球を披露し始めると、6月11日に門別投手と入れ替わる形で先発として起用されると、7回途中105球無失点と素晴らしい投球を披露。ワンチャンスをモノにすると、続くロッテ戦ではチームが連敗中の中6回1失点の好投今シーズン初勝利を挙げると共に、連敗を止めることが出来ました。
その後も2年前を更に上回るような投球で4連勝を記録。巨人戦では突如崩れ悔しい内容となるものの前半を終え防御率1.03、WHIP0.78と驚異的な成績を残す事となります。
特に光ったのはその制球力で、ストレート、変化球ともにキャッチャーが構える場所に狂いなく投げ込まれ持ち前のゲームメイク力を存分に発揮。与四球も僅か6(内故意四球2)と無駄なランナーを出す事もなく試合を引き締めました。
③その存在は非常に頼もしい限り
正直伊藤将投手の復活は、今シーズン門別、富田投手が中々独り立ちできず左腕先発は大竹投手、そしてルーキーの伊原投手だけであった状況を考えると非常に大きかったと思います。
また髙橋遥投手も復帰しており、現状左腕先発は頼れる投手が4人いる状況。伊原投手に疲れが見えている事、そして髙橋遥投手もまだ中6日は難しいことから考えると、1年間投げ切り規定投球回数も達成したことのある伊藤将投手の存在は本当に頼もしい限りです。
昨年の厳しい状況から見事に立ち直り、素晴らしい投球を披露している伊藤将投手。後半戦の活躍も期待しています。
では
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