今回はリヴァプール移籍が決定したフェデリコ・キエーザ選手について書いていきたいと思います。
経歴
キエーザ選手はパルマ、フィオレンティーナ、シエナ等で活躍したエンリコ・キエーザ氏の息子として生まれ、2007年にフィオレンティーナの下部組織に加入。
そして2016年に当時のパウロ・ソウザ監督に見出されトップチームに帯同すると、同年の開幕戦であるユベントス戦で先発起用されセリエAデビューを果たします。
その後はチームの中心選手として活躍し、2019-2020シーズンにはリーグ二桁得点を記録する等順調に成長するも、同時にビッグクラブからも注目され始めます。すると2020年10月5日(当時新型コロナウイルスの影響で移籍期間がずれ込んでいます。)にユベントスへのレンタル移籍が決定。この「禁断の移籍」にはフィオレンティーナファンから多くの怒りを買うことになります。
しかしキエーザ選手は新天地でも活躍し、コッパイタリア決勝のアタランタ戦では決勝ゴールを挙げ優勝に貢献。ただ翌シーズンのローマ戦で左膝前十字靭帯損傷の大怪我で長期離脱する事になります。
2022年に復帰するも中々以前のような凄みは見せられずにいましたが、昨シーズンはリーグ戦9ゴールを挙げ復活の兆しを見せます。しかし今シーズンはモッタ監督の構想から漏れることになり、2024年8月29日にイングランドのリヴァプール移籍が決定。初となる異国への挑戦を始めることとなります。
イタリア代表では2018年にデビュー。ユーロ2020では準決勝のスペイン戦でゴールを決める等大活躍を果たし優勝の原動力に。大会ベストイレブンに選出されました。
①爆発的なスプリント力と高い局面打開力
キエーザ選手の特長は「爆発的なスプリント力と高い局面打開力」です。
スプリント能力とアジリティに優れ、爆発的な加速力を生かしてのドリブルは正に矢の様な鋭さを誇ります。またスピードだけではなくテクニックにも優れオープンスペースだけでなく狭いライン間やタッチライン際に追い詰められても、少しでもスペースがあると相手を置き去りにしてしまう程の打開力を誇り、相手守備陣を「切り裂く」ドリブルを行う事が出来ます。
またクロスの精度も高くカットインからの巻くクロス、抉ってのファーへのクロスはスピード精度共に高く大きな武器となっています。
献身性も高く、守備でもそのスピードは生かされています。
②プレーの好不調の激しさ
反面プレーの好不調の激しさが難点で、一人で大局を決めてしまうこともあれば90分間消えてしまう試合が多々あります。
特に大怪我から復帰後にこの兆候が顕著になってきており、昨シーズンもその波を安定させることは出来ず、ワールドクラスに中々至らないのもその波によるものが大きいと思われます。
③右ウイングとしての起用は
リヴァプールではサラーの控えとして右ウイングでの活躍が期待されていますが、元々得意なのは3トップの左ウイング。チーム状況は違いますがユーロ2024でも右で起用されたもののインパクトを残す事は出来ませんでした。
だからと言って左はルイス・ディアス、ガクポに加えダルウィン・ヌニェスも得意とするポジションで激戦区状態。現状では右で良いプレーをしてアピールする他無いかと思います。
ただチームには所謂逆足ウインガーが殆どで、縦に抜ける突破力を持っているキエーザ選手の力は必ず求められると思いますので腐らずチャンスを伺いたい所です。
母国を飛び出し異国への挑戦となったキエーザ選手。近年の停滞期を抜け出す事が出来るのか、そのプレーに注目です。
では
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