今回は強豪国のユーロ2024国別総括を書いていきます。
初回は「クロアチア代表」です。
結果
0勝2分1敗 3得点6失点 グループリーグ敗退
主な布陣
①躍進したW杯のメンバーをベースに
2022年カタールW杯を4位と躍進したクロアチア代表はW杯のメンバーをベースに招集を行いイタリア、スペインと同居する「死のグループ」に臨む事となりました。
最終ラインのメンバーは代表引退したロヴレンの代わりにポングラチッチが台頭。そしてシュタロ、スタ二チッチ、グバルディオルと一気に若返った印象はありますが、GKのリヴァコビッチ、中盤もモドリッチ、ブロゾビッチ、コバチッチ、前線のクラマリッチは引き続きレギュラーを張っており、2022年では控えだったブディミルやマイェルとの連携が期待されました。
②2戦連続のアディショナルタイム被弾
そして大会が開幕しますが、初戦のスペイン戦では守備が全くという程機能せず前半だけで3失点を喫すると、後半もボールを握りながらも攻めあぐね終わってみれば0-3で敗北。想定外ともいえる大敗を喫します。
さらに一度狂った歯車は噛み合う事は無く、3人を入れ替え臨んだ2戦目のアルバニア戦では一度は逆転するもアディショナルタイムで痛恨の被弾を許し、勝利が必須の相手にドローと非常に厳しい状況に追い込まれます。
そして勝利が絶対条件のイタリア戦でもモドリッチが先制点を奪うも、終了直前のラストワンプレーでザッカーニにゴールを決められ、2戦連続のアディショナルタイム被弾を許し未勝利でグループリーグ敗退。モドリッチ、ペリシッチ等黄金期を作ったメンバーにとっては最後のユーロになることが濃厚であった為、残念な結果となりました。
③クラブと同様の働きは出来ないまま
ただ不運な結果だけとは片付けられない程内容にも乏しく、特に守備時の決め事が見られずプレスは終始機能不全に陥りました。さらに左サイドバックで起用されたグバルディオルも特に攻撃時に何をすればいいか戸惑っている感はあり、クラブと同様の働きは出来ないまま大会を去ることに。
だからと言ってセンターバックが盤石といえばそうでは無く、シンプルにグバルディオルを固定すればここまで崩れることは無かったと思います。
無類の巧さと強さを兼ね備えた中盤も2人とも30代に差し掛かり、モドリッチに関しては次大会には40歳を迎え再編は必須に。ただ現状の若手選手(スチッチやバトゥリナ)はまだまだレギュラーで使うには物足りなく、彼らが伸びるまではコバチッチ+ブロゾビッチにパシャリッチやブラシッチを併用する形になってくると思います。
兎に角2026年まで契約を延長したダリッチ監督は、自身を高みに導いてくれた選手達とどのように区切りをつけ新たなサイクルを起こす事が出来るのか、注目です。
では
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