今回は主要欧州クラブの2023-2024シーズン総括を書いていきたいと思います。
19回目は「マンチェスターシティ」です。
リーグ 勝ち点91 28勝 7分 3敗 96得点 34失点 優勝
FAカップ 準優勝
リーグカップ ベスト8
チャンピオンズリーグ ベスト8
基本布陣
過去記事はコチラ↓↓
①王者の貫禄を見せ、史上初の4連覇
前半戦はロドリの出場停止やチームの型が定まり切らなかったことにより、7節ウルヴス戦と8節アーセナル戦で2018年以来の連敗を喫したシティですが、優勝候補であるアーセナル、リヴァプールが付き合ってしまう形で勝ち点を落としてしまっており、結果的に僅差の3位で前半戦を折り返します。
すると2024年からは徐々に調子を取り戻し、左サイドバックで起用されるもののチームのメカニズムに馴染むのに苦労していたグバルディオルがカンセロロールにより持ち味を発揮すると、シーズン半分を棒に振っていたデ・ブライネの復帰も重なり一気にギアを上げ無敗街道を驀進。
最後に敗北した15節のアストンビラ戦から20勝4分と圧倒的な強さを見せ、試合数の違いもありラスト2節でアーセナルから首位を奪うとそのまま最終節も勝ち切り、プレミアリーグ史上初の4連覇を達成。
チャンピオンズリーグではマドリーとの「頂上決戦」に惜しくもPK戦で敗れ、FAカップではライバルユナイテッドに意地を見せられるも、結果、内容共に王者の貫禄を見せたシーズンとなりました。
②世界最高峰のアンカーに
そんな中で絶大な存在感を放っていたのはロドリ。ゲームメイク能力、強度の高い守備は勿論の事、ここぞという時のミドルも光りキャリア最多のリーグ戦8ゴールをマークし、今や世界最高峰のアンカーに。彼が出場時に「負けない」というジンクスもあり（FAカップ決勝のユナイテッド戦で敗れ74試合でストップ）、只でさえ強固な組織に安定感を与えました。
またフォーデンもデ・ブライネ不在時にチャンスメイク、崩しの面で存在感を放ち、さらにフィニッシャーとしても覚醒しリーグ戦19ゴールを記録。大きな飛躍と年となりました。
③主力の引き留めが第一
プレミアリーグ5連覇＆チャンピオンズリーグでの王座奪還を目指す新シーズンに向けて、クラブは同じシティグループのトロワからサヴィオを獲得。正直今シーズン使われるかどうかは微妙な所ですが、同じジローナから帰還したヤン・コウトと共にチャンスを伺っています。
ただ現状第一なのは主力の引き留め。サウジ移籍が囁かれるエデルソンやデ・ブライネ、そして毎年のように移籍の噂が挙がってくるベルナルド・シウバは勿論の事、グリーリッシュやフリアン・アルバレス等出場機会に恵まれていないもののレギュラーとしても十分プレー出来る選手も移籍の話が出てきており、いかに主力メンバーを維持しつつ現有戦力に刺激を入れられる選手を加えていけるのか注目です。
現有戦力の高齢化やマンネリも危惧されサイクルの再編も考えなければいけないシティ。果たして新シーズンはどのようなスカッドを揃えどのようなサッカーを繰り広げてくれるのか、今から楽しみです。
では
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