今回はレバークーゼン所属のフロリアン・ヴィルツ選手について書いていきたいと思います。
経歴
ヴィルツ選手は2010年にケルンのユースチームに入団。各世代で際立ったパフォーマンスを見せると、2020年1月にレバークーゼンに引き抜かれる事となります。
するとそのシーズンのブレーメン戦でメンバーに招集されると、ブンデスリーガ史上3番目の若さでのデビューを果たし、その後バイエルン戦では17歳34日でのブンデスリーガ最年少初ゴールを達成する等、センセーショナルな活躍を果たします。
しかし続く2021-2022シーズンでは前半戦はトップ下のレギュラーとして素晴らしい活躍を果たすも、古巣ケルンとの試合で膝の前十字靭帯を断裂。このシーズンどころか次シーズン前半戦を棒に振ることになります。
それでも昨シーズン途中で復帰すると、シーズン当初から参加出来た今シーズンは完全復調。シャビ・アロンソ監督の信頼もあり至る所で違いを生み出しています。
①高いテクニックと知性溢れるポジショニング
ヴィルツ選手の特長は「高いテクニックと知性溢れるポジショニング」です。
足元の技術は勿論の事、身体の使い方が上手く高い精度のパスやドリブルを仕掛けることが出来ます。特に密集地帯でもボールを失わないドリブルテクニックは派手さは少ないものの際立っており、大きな武器となっています。
またしっかりボールに力を加えられる為(意外に流れの中で行える選手は少ないです。)、ミドルシュートだけではなく距離があるサイドチェンジを繰り出す事が出来、ゴールから離れていても油断が出来ない選手です。
そして何よりも際立っているのは判断力で、的確な位置で的確なタイミングでボールを受ける事が出来、常に主導権を持った状態でプレーすることが出来ます。またその範囲が非常に広い為マンマークに付くわけにもいかず、極めて捉えづらいです。
その為ピッチ上どこでも違いを生み出す事の出来る、希少性の高いアタッカーと言えます。
②守備の強度と連続性
反面守備面ではやや強度が足りず、またウイングで起用された際には現代サッカーでは必要となりつつある連続したスプリントは中々行えていません。
その為現状ではパスコースを限定させる守備に留め(これは持ち前のサッカーIQでかなり上手いです。)、出来るだけ守備の際には中央に配置するのがベストであると言えます。
しかし元々の地頭が良い選手であると思いますので、今後守備技術も磨かれていくと思われます。
③不振のドイツ代表の救世主に
ドイツ代表には2021年に初招集されリヒテンシュタイン戦で初出場。怪我もありW杯には選ばれませんでしたが、その後も定期的に招集されていますがその起用法は未だに定まっていません。
現在ドイツ代表の2列目はサネ、ムシアラ、ブラント、ニャブリに併せてセンターフォワードも兼任するミュラー、ハヴァーツ等ライバルが多い状態。それでもナーゲルスマン監督は彼を積極起用しその良さを出そうとしていますが、センターバック、センターフォワードの人材難もありチームは不調の状況。不振のドイツ代表の救世主になる為にはいかに彼やムシアラ、サネを生かす形を作れるかが今後の勝負になってきそうです。
今やブンデスリーガを代表する選手に育っているヴィルツ選手。レバークーゼンの悲願のリーグ優勝、そしてドイツ代表の復権には欠かせない選手である為、今後のプレーにも注目です。
では
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