今回は欧州5大リーグで起こった偉業の軌跡を書いていきます。
2回目は「2008-2009 ヴォルフスブルク」です。
主なフォーメーション
①鬼教官の就任と補強の成功
ヴォルフスブルクは当時自動車メーカーのフォルクスワーゲンがスポンサーの一つとなっており、バイエルンですら「驚異」と評する等その豊富な資金力を誇っていましたが、2000年代前半は残留争いにも度々巻き込まれる等、その強みを中々生かす事が出来ず中位に低迷していました。
しかし2007-2008シーズンから「鬼教官」マガト監督が就任。前半戦こそ不安定な戦い方に終始するも冬の移籍市場でベナーリオ、長谷部を獲得し安定感を取り戻しクラブ史上最高となる5位でフィニッシュ。さらにオフに司令塔だったマルセリーニョが移籍(フラメンゴへ)するも、代わりにニュルンベルクからミシモビッチを獲得しバルザーリ、ザッカルドのパレルモコンビを獲得する等精力的な補強を敢行。
次シーズンへの期待が持てる内容となりました。
②リーグ史に残る2トップ
そしてシーズンが開幕しますが当初は守備が安定せず勝ったり負けたりを繰り返します。それでも前シーズンで二桁得点を挙げたグラフィッチが得点を量産し何とかチームを中位に留まらせます。
またバイエルンがクリンスマン監督の経験不足が露呈しチームは安定感を欠き、シャルケは慢性的な決定力不足に。このように上位陣が混沌としている状況も助けになり、ジェコの覚醒とトリプルボランチが定着しチームの調子が上がったウィンターブレイク後にリーグ記録に並ぶ10連勝を果たすと、一気に首位に躍り出ます。
その間に前半戦で大敗(2-4)したバイエルン相手に5-1で圧倒する等確かな強さを見せつけると、逆転される可能性のあったブレーメン戦でも大勝し見事クラブ初タイトルを獲得。特にグラフィッチ、ゼコの2トップは54ゴールを挙げ優勝の立役者に(ブンデスリーガで20得点以上の選手が2人出るのは初)。
これまで資金はありながらも中々タイトル争いまで至らなかったクラブは、やっと強豪への一歩を踏みしめたと言えます。
③再び不安定な時期に
しかし優勝の立役者だったマガト監督はシャルケへ去り、代わりにシュツットガルトを優勝に導いたフェー監督を迎え入れるもこの栄光は長く続かず、チャンピオンズリーグではグループリーグ敗退、リーグでも8位に低迷します。
その後もデ・ブライネ、ペリシッチ、ドストを擁しリーグ2位、DFBポカールで初優勝を果たした2014-2015シーズン以外は特筆する結果を残せず、シーズンによっては残留争いを繰り広げることもありそのクラブのポテンシャルを発揮したとは言い難い年が続いています。
今シーズンも10位と中位に低迷しており、不本意なシーズンを過ごしているヴォルフスブルク。クラブに再び黄金期が訪れるのか、注目です。
では
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