今回はプロ野球でよく出ているワードについて書いていきます。
8回目は「記者投票」です。
①主に4つの表彰に関わる投票制
現在NPBの個人タイトルは純粋な数字で判断されるタイトル(防御率や打点など)と投票制で行われるタイトル(ベストナインやGG賞など)、そして独自の選考委員会が決める賞(沢村賞や月間MVP)があります。
その中で投票制で決められるのは主に新人王、ベストナイン、ゴールデングラブ賞、最優秀選手賞(MVP)の4つで、投票する権利を持つのは全国の新聞、通信、放送各社に所属し、プロ野球取材経験5年以上の記者となっています。
いずれの賞も現在はNPBが統括していますが、新聞、TVなどのメディアの発案で取り決められた賞(沢村賞など)もあったりと未だ記者の権限は大きく(そもそも巨人や中日は媒体がメディアです。)、創設から一貫して記者投票で決定されています。
②毎年問題となっている無記名投票
しかし毎年のようにその記者投票には疑問符がついており論争が巻き起こっています。
その理由としては主に
・試合に出場していない選手や結果を残していない選手に票が入る、明らかなおふざけ投票
・根拠や理由の説明、投票に対する責任を問えない無記名投票となっている
ことが挙げられ、さらにこれが毎年起こっていることが問題になっています。
今年もベストナインに今季21試合しか出場していない小林選手(巨人)や不振を極めた高橋選手(中日)、主にサブとして起用されていた小幡選手等が投票されており、その無責任さが表面化。私も含め多くの人から記者投票の氏名の公表、最低でも所属先等を明らかにすることが求められています。
③選手の今後にも関わっていくだけに
ただこれが公式ではない名誉賞(テレビ企画であるプロ野球100人分の1位等)であればここまで大事にはなっていませんが上記の賞は立派な公式記録であり、査定の材料は勿論の事、引退後も肩書として残る(GG賞○回獲得の○○さん)等選手の今後にも関わっていくだけに、より精度の高い投票が望まれます。
明らかにふざけている記者はごく一部ですが、今後も問題になる(例えば選手側から正式な訴えがある)ようであれば、選手や選手OBに投票権を譲ることや沢村賞のように完全に他組織に任せる等、大幅な変更が必要になってくるでしょう。(実際Youtube等には元選手の方が選考方法に不満を持っているコメントをちらほら見かけます。)
過去にも書いたように名前の表記は的確な意見を残せば記者としての評価も上がり、他に繋がる仕事を得ることが出来る等メリットも大きい実名制。果たして記者側はこの制度を変えることはあるのか、期待しないで待っています。
では
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