今回はプロ野球でよく出ているワードについて書いていきます。
1回目は「OPS」です。
①総合的な打撃貢献度を表す指標
OPS(on-base plus slugging)は言葉通り出塁率と長打率の和を示した数値で、メジャーリーグでは2000年代に普及されました。NPBでは2000年代中盤に徐々に取り入れられ、現在ではセイバーメトリクスにおいて総合的な打撃貢献度(打者の得点貢献度)を表す指標として広く普及されています。
算出方法としては「出塁率(安打 + 四球 + 死球))÷ (打数 + 四球 + 死球 + 犠飛)」+「長打率(塁打 ÷ 打数)」と比較的容易。さらに得点との相関関係が非常に高い(精度が高い)数字であり、近年では打率、本塁打、打点と共にメディアで取り上げられることも増えています。
②チームの中心打者であればある程高い
その判断基準としては現状(投高打低などの状況にや個人の物差しにもよります。)のNPBでは
1.000以上→プロ野球史に残る打者
~.900→リーグ最高クラスの打者
~.800→チームの中心打者
~.700→レギュラークラスの打者
~.600→プロ野球において打撃で通用するレベル
と見る事が出来、チームの中心打者であればある程高いと言えます。
歴代最高は「世界のホームラン王」王貞治選手で、1974年に1.293(出塁率.532、長打率.761)という驚異的な記録を残しており、さらに16年連続の1.000超え、通算でも唯一1.000を超えており、リアルタイムで見たことは無いものの彼の偉大さが分かる数字であると言えます。
因みに現役選手最高は三冠王に輝いた村上宗隆選手が昨シーズン1.168を記録(歴代19位)を記録。そして柳田悠岐選手と鈴木誠也選手が通算4度の1.000超えを果たしています。
今シーズンは残念ながら1.000以上を記録しそうな選手は巨人の岡本選手(9/28日時点で.980)ぐらいですが、リーグトップの41本もの本塁打を打ってなお1.000を越えないことから、いかにこの数字の達成が難しいことが分かります。
③「強打者」の証
しかしこの数字にも注意点があり、
・四球を選ばない早打ちの選手(ラミレス選手や高橋由伸選手)
は数字が伸びにくい傾向があり、彼らはプロ野球に燦然と輝く記録を残しているにも関わらず1.000超えは一度もありません。
また上記に併せて走塁面の貢献は全く考慮されていない為、単純な打者の能力の指標として見るには難しく「強打者」の指標として判断するのが正しいと思われます。
因みに私が愛する阪神では2005年の金本知憲選手以来1.000を超える選手が現れていないので、大山、佐藤輝選手には今後期待したいです。
強打者の指標として大変分かり易い数字となっているOPS。今後も大いに参考にしていきたいと思います。
では
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