今回はプロ野球でよく出ているワードについて書いていきます。
7回目は「編成」です。
①チームの根幹となるもの
プロ野球において編成とは主に
①監督、コーチ、スタッフの人事
②年俸の査定の取りまとめ
③選手の獲得、スカウトの決定
④オーナーと現場の橋渡し役
と様々な役割をこなしており、チームの根幹となるものです。
その為編成部が機能しているかどうかが球団の成績に直結するといっても過言では無く、中々動きは表立って見せないものの(情報漏洩は致命的になる為)その動きは毎回注目されています。
余りにもその仕事が多岐に渡り収集が追い付かない為、今回はより編成の成果として分かり易い③選手の獲得、スカウトの決定について深堀していきたいと思います。
②後に響く2軍運用
現在NPBの球団は支配下登録選手枠である70人から29人を1軍として運用、そして残りの選手+育成選手を2軍で運用していきます。
その時に特に編成の成果が見えるのが2軍。正直1軍は良い選手だけが選択されるので現場の力が試されることが多いですが、2軍はチーム状況により大幅に成績にも影響、さらにその際の動きにより後のシーズンに大きく響くこととなってしまいます。
まず投手陣ですが不可欠なのはイニングを消化してくれる投手の存在。
特に1軍登板経験はあるものの年齢が中堅以上の先発投手(=伸びしろが少ない)が少ないと経験が少なく実戦には至らない(体が出来上がっていない)投手陣を使わざるを得ない状況になり、最悪将来有望の投手が怪我や深刻な不振に陥り、取り返しが付かない状態になってしまいます。
その為投手は素材型投手が多ければ多い程頭数を揃えておかなければならず、1軍と同様「いればいるだけいい」状況であることは間違いないです。
反面野手はポジションが8つしかなくポジションもある程度固定されている為、内外野、左右、年齢層のバランスが何よりも重要とされています。
最悪なのは選手が伸び悩み中堅になった状態で出場機会を奪い合ってしまう事と、選手のタイプが被り所謂「どんぐりの背比べ」状態になってしまう事で、この状況を作ってしまうと相当ドラフトで成功しない限り抜け出すのには多くの年月が必要となってきます。
因みに阪神でもつい最近までドラフトで加入した選手の伸び悩みや高卒選手(特に野手)が極端に少ないことで20代中盤になってもまだ若手扱いされる等異常とも言える状況となっており、ファームでは好成績は残すものの編成上ではかなり厳しい状況であったと言えます。
③スペシャリストが不可欠に
そんな中、2020~2022年までの楽天の石井監督や2018~2022年の巨人の原監督等現場での補強の権限や人事権を持つことの出来る所謂「GM兼監督」として指揮をした人たちもいます。
しかし自身の意向がダイレクトに反映される(ある程度自分の思うようにチーム作りを行うことが出来る)一方、現場、フロントと全く質が異なる仕事を行うことになり、より様々な能力が求められることとなります。
結果石井監督は2023年にはGM職を退任し現場に専念、原監督は就任して2年連続リーグ優勝を果たした(これは偉業と言えます。)ものの2年連続Bクラスの屈辱の中、最後は大きな批判の中監督を退任することになりました。
どちらにも適性があったとされる原監督でも目に見える結果を残せたのは2年間のみ。現状はスペシャリストが不可欠になっているポジションと言えます。
ある程度の秘匿性もあり仕事が中々見えにくいものの、球団の根幹となっている編成。今後もその動きに注目していきたいです。
では
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