今回はプロ野球でよく出ているワードについて書いていきます。
4回目は「イニングイーター」です。
①現代野球において貴重な存在に
プロ野球は近年1軍は1280イニング前後、2軍は試合数が違う為チームごとでバラバラですがイースタンでは1100イニング前後、ウエスタンでは1080イニング前後を消化することになり、投手がそのイニング全てに投げています。
その為1軍では先発ローテーションとして6人前後、リリーフ投手を8,9人用意して疲労を考慮しながら投手の運用を行うわけですが、特に近年は「中継ぎの酷使」が問題となっています。中心投手は大体年間50~60試合前後の登板に調整するものの、それでもチーム状況によって連投を余儀なくされたりこまめな継投が必要になる可能性があり、常に怪我のリスクと隣り合わせになっています。
しかしそんな中重宝されているのは「イニングイーター」の存在。意味はその通りの「多くのイニングを喰う(消化する)ことが出来る投手」であり、昔では当たり前だった先発完投型の投手が主に当てはまっています。しかし近年分業化が進み規定投球回数に到達する投手が年々少なくなっている現代野球において貴重な存在になっており、投手の能力を図るにおいて年々重要な要素となっています。
②非常に難しい投手運用を楽に
現在のプロ野球で主に「イニングイーター」と評されているのは
・戸郷投手(巨人)2023年 24先発170イニング 2022年 25先発171.2イニング
・柳投手(中日) 2023年 24先発158.1イニング 2022年 25先発153.1イニング
・西投手(阪神) 2023年 18先発108.1イニング 2022年 23先発148.1イニング
・山本投手(オリ)2023年 23先発164イニング 2022年 26先発193イニング
・髙橋投手(西武)2023年 23先発155イニング 2022年 26先発175.2イニング
・則本投手(楽天)2023年 23先発149イニング 2022年 21先発125イニング
等でいずれもエースクラスであり、単年ではなく複数年に渡り規定投球回数に到達して安定した投球を行える投手が多いです。
彼らの存在は前述したように非常に難しい投手運用を楽にしており、特に戸郷投手と則本投手は先発の平均回数がいずれもリーグ5位と中継ぎの負担が重いチーム状況の中、数字以上の貢献度をチームにもたらしていると言えます。
③場合によっては1軍よりチーム内で重宝される傾向が
ただ2軍においては場合によっては1軍よりチーム内で重宝される傾向があります。
2軍は基本主力の調整の場や若い投手の起用が多くイニングを中々消化できない傾向があり、さらに怪我人が続出した場合1軍の戦力を欠かせるわけにはいかないので試合自体を回せない状況に陥ります。
その場合経験の浅い投手やフォームが固まらないままの投手が起用される事になり余計に状況が悪化。最悪後々に大きく響く投手崩壊に至ってしまう場合があります。
そんな中1軍には至らないものの安定してイニングを喰ってくれる投手の存在は非常に大きく、試合を回す上で欠かせない存在となっています。
阪神では秋山投手が2軍で109.1回を投げ、鈴木、桐敷、富田投手が70イニング以上を記録。正直選手自体は1軍で投げられないことで不本意であるのは確かなものの、球団の編成上での貢献は非常に大きいかと思いますし、このような投手は安易には手放せないと思われます。
1軍は勿論の事、2軍でも貴重な存在であるイニングイーター。現代野球において最も重要な選手になりつつある今、今後も注力して追っていきたいと思います。
では
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