きちのうすめ雑記

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ワードで楽しむプロ野球~250セーブ~【プロ野球】

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今回はプロ野球でよく出ているワードについて書いていきます。


3回目は「250セーブ」です。

出典:スポニチ sponichi annex

①「易し過ぎる」と評された記録

250セーブは投手の分業化により、プロ野球において名球会入りの条件として2003年に追加された項目で所謂守護神(クローザー)に与えられる最高の称号の一つであるとされています。

ただ追加された当初は達成に最低でも10年以上の歳月がかかる200勝、2000本安打に比べて250セーブは30~40セーブが普通で早ければ5~6年、遅くても7~8年で数字上達成出来、他に対して「易し過ぎる」とも評される項目となっています。

実際200セーブは20代後半から30代前半(34歳まで)で達成している投手は7人おり、さこれまでも赤堀投手(近鉄)、永川投手(広島)、山口俊投手(横浜)等も20代で250セーブに到達できるような数字を記録。

名球会に入るには余りにも簡単とされ、300セーブに引き上げるべきだと言う声が多く上がっていました。

 

②達成したのは僅か3名

しかし実際達成したのは2023年までの20年間で岩瀬投手(中日)、佐々木投手(横浜等)高津投手(ヤクルト等)僅か3人。これまで名守護神とされた藤川投手(阪神等)、サファテ投手(ソフトバンク等)、小林雅英投手(ロッテ等)が名球会の条件を満たせずそのまま引退を余儀なくされています。(後に藤川投手は「名球会の入会規定に相当する記録保持者」として特例で名球会しています。)

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その大きな理由としては「一つしかない枠」「稼働期間」であると考えられます。

2000本を狙う野手は8人ないし9人がレギュラーとして出場し「代打」としても出場可能、先発はローテーションとして4人から6人という枠が設けられる一方、守護神はたった一つの枠しかない状態です。

さらに「クローザー」の名の通り試合を締める為に投げるので、他を圧倒する能力、そして強靭なメンタルも必要になり、力が少しでも落ちるとごまかしが利かなく瞬く間に打ち込まれ剥奪されるポジションです。

(今年の栗林投手や山崎投手等が当てはまります。)

また200勝と同様チーム状況にダイレクトに影響され、勝利できないチームは必然的にセーブ機会に恵まれず(中日のライデル・マルティネス投手が当てはまります。)、上記した3名はいずれもチームが日本一に輝いており、チーム状況にも恵まれたと言えます。

自身の力によるものと枠の多さで達成しやすい2000本安打、チーム状況によるものが大きいものの枠がある200勝、チーム状況そして枠の少なさも大きく関係する250セーブ。

あくまでこの3つの記録を比べてですが(2000本安打、200勝も当然偉大な記録です。)、250セーブはイメージに反して極めて困難な記録と言えます。

 

③4人目の受賞者となったタフガイ

しかし10月2日に行われたオリックスvs日本ハム平野佳寿投手が史上4人目となる250セーブを記録。プロ15年目、39歳での達成となりました。

これだけでも偉業ながら800試合登板&200ホールドを記録(200セーブ&200ホールドはNPB史上初)、更にプロ入り3年目までは先発投手として14完投する等、離れ業を披露しています。そしてMLBでも初年度に75試合に登板、26登板試合連続無失点を含む32ホールドを記録しアメリカでも輝きを見せていました。

当時のオリックスが暗黒時代真っただ中であった為知名度はそれほど高くはないものの、記録でも記憶でも残る名投手であると言えます。

今シーズンも劇場型投手でありながら(WHIP1.23ながら被本塁打1の防御率1.13)、守護神として申し分ない結果を残している平野投手。もし日本シリーズで当たる事になったら高い壁となってきそうです。

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NPB史上4人目の受賞者が出た250セーブ。山崎投手(DeNA)や松井投手(楽天)益田投手(ロッテ)が現状近い記録を持っており、彼らが果たして達成することが出来るのか、注目です。

 

では

 

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