今回はプロ野球でよく出ているワードについて書いていきます。
2回目は「WHIIP」です。
①1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値
WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched)とは1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値であり、(与四球 + 被安打) ÷ 投球回で求められます。
MLBや台湾では防御率と共に公式記録として公開されてはいますがNPBでは非採用となっており、現時点では余り注目されてはいない数値です。
その理由としては安打数が含まれている為野手の守備に左右される部分も多く、投手の単純な能力の数値としては疑問符が付く事。(内野安打等が主な例です。)
また長打を打たれた際も安打として数えられる為、四球は少ないが長打を打たれやすい投手は防御率が悪化する傾向にある為、正直WHIPが良い=能力が高い投手と単純に結びつけるには余りにも根拠が薄いと言えます。
しかし他の数字と照らし合わせるとその投手がどのようなタイプであるかが分かるようになり、選手の特徴を知るには有益な数字となっています。
②投手の能力ではなく安定感を測る数字
まず数字の目安として一般的には1.30と平均として1.00未満なら球界を代表するクラス、1.20未満であればエースクラスとされています。
ただ先発投手の場合
・WHIP、防御率共に良い投手は四球、安打ともに許さない「支配的な投球を行える投手」
・WHIPは良いものの防御率が悪い投手は長打の被打率が高い投手
中継ぎ・抑え投手の場合
・WHIPが悪く、防御率が良い投手は劇場型投手
と投手の能力ではなく安定感を測る数字となっている為、現状では防御率が良い投手の方が評価されています。
しかし中継ぎに関しては例にも挙げたように防御率は良いもののWHIPが高い「火消ししてもらう側」の投手(悪い言葉を用いるなら防御率詐欺)も一定数いる為、優秀な中継ぎ投手を見分けるにはいい数字となっています。
③60年以上の間破られなかった記録を更新
そんな中今シーズン、阪神の村上投手が偉業を成し遂げようとしています。
現状2リーグ制になってから60年以上の間破られなかったNPBの規定投球回数到達でのWHIPのシーズン記録である「0.7483」を上回る「0.741」を記録。
更にその記録を持っていたのは球団OBである村山実さんで、偉大な大先輩を超えられるかという意味でも阪神ファンにとっては身近な数字となっています。
しかし被本塁打の差もあり防御率はオリックスの山本投手にまだ及んでいない為(村上投手は被本塁打9で1.75、山本投手は被本塁打2の1.26)この記録に自信を持ってもっと素晴らしい投手になってくれることを願っています。
では
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