時透無一郎～天才剣士～【鬼滅の刃】刀鍛冶の里編

※ネタバレ有り

今回は鬼滅の刃の登場人物「時透無一郎」について刀鍛冶の里編の範囲のみで、出来るだけ書いていきたいと思います。

①天才剣士

鬼殺隊最高位隊士の一人「霞柱」で、刀を握ってわずか2ヶ月で柱にまで上り詰めた天才剣士です。

過去の事件によって心身ともに深い傷を負ったことで記憶喪失となった影響からか茫洋とした性格をしており、本部で他の柱が炭治郎の処遇について話している横でずっと空を眺めているなど非常にマイペースな一面も持っています。

「何だっけあの雲の形。何て言うんだっけ」

ただその本性は冷徹なまでの合理的思考の持ち主で、危機的な状況においても冷静に判断を下す事が出来る一方、邪魔する者に対しては相手が何者だろうと容赦のない言動を取ります。また他人に対する物言いには悪意が無く正論ながら遠慮や気遣いが無く棘があり、炭治郎からは苦言を呈されています。

ただ裏返せば「鬼を殲滅し人命を守る」という鬼殺隊の理念に則っていると言え、柱としての能力は非常に高いと言えます。

②兄の最期の言葉

作中では柱合裁判で初登場。柱合会議の邪魔をする炭治郎を庭の小石による指弾術で沈黙させる等、その性格の一端を見せることになります。

そして刀鍛冶の里にて再登場。里の少年である小鉄に自身の訓練のために戦闘用絡繰人形・縁壱零式を使用することを求め、「配慮に欠けて残酷な正論」を浴びせ半ば強引に起動させ、自身の刀を折りながらも縁壱零式の腕の一本を奪って一撃を入れた後、立ち去っていきます。

拷問の訓練受けてるの？

「柱の邪魔をするっていうのはそういうことだよ　柱の時間と君たちの時間は全く価値が違う　自分の立場を弁えて行動しなよ　赤ん坊じゃないんだから」

その後新しく担当鍛冶屋となった鉄穴森の居場所を知る為に炭治郎を訪ねるも、彼の親身になった行動に困惑、心境が少し変化するものの「上弦の肆」半天狗が急襲。

半天狗の頸を切り落とすも分裂した可楽の暴風に巻き込まれ、一時的に戦線離脱。復帰する際に金魚の化物に襲われる小鉄を発見し一度は優先すべき者（技術の高い刀鍛冶）の為に見捨てようとしますが、その時に炭治郎の言葉が頭をよぎり反転。小鉄を救出し鋼鐵塚の元へ向かうこととなります。

「これは正しいのかな?　こんな事してたら里全体を守れないんじゃ……」

「いやできる　僕は御館様に認められた　鬼殺隊霞柱時透無一郎だから」

そして「上弦の伍」玉壺と対峙。悪趣味な「作品」を自慢する玉壺に怒りを覚え戦うものの、逃げ遅れた鉄穴森と小鉄を庇い全身に無数の針を受け、さらに「水獄鉢」に閉じ込められ絶体絶命の危機に追い詰められます。しかし小鉄の命がけの行動により九死に一生を得ることに。

その際に彼の過去の記憶が記憶が蘇り、元々は木こり（杣人）として生まれ、父母が相次いで亡くなってしまった為、双子の兄と二人暮らしをしていたことが分かります。

しかし兄、有一郎はやや夢見がちな無一郎に現実を見させる為冷たい態度をとっており、産屋敷あまねが彼らを訪ねたことで対立が決定的に。しかしある日に鬼が来襲し有一郎は重傷を負い、無一郎は我を忘れ鬼を倒すも時すでに遅しで、兄は死亡。その時のショックが深い傷となり記憶を失うこととなるのでした。

「神…様…。仏…様…。どうか…どうか…弟だけは…助けてください…　弟は…俺と…違う…心の優しい…子です…人の…役に…立ちたいと…いうのを…俺が…邪魔した…。　悪いのは…俺だけ…です…バチを当てるなら…俺だけに…してください……。」

ただ記憶が戻り兄が最期残した言葉を胸に秘め過去の記憶を覆う霞が晴れると、無一郎の顔には「痣」が発現。その圧倒的な能力を持って玉壺を撃破。

その後は炭治郎に鋼鐵塚の研いだ日輪刀を投げ渡し、戦いを見届けた後意識を失うこととなります。

「無一郎の…無は……“無限”の“無”なんだ　お前は自分ではない誰かのために　無限の力を出せる選ばれた人間なんだ」

③効率よく最適な動作

小柄ながらもその身体は他鬼殺隊の剣士と同様鍛え抜かれており、純白の刀身に「悪鬼滅殺」の字が刻まれている日輪刀を駆使し呼吸で強化した身体のみで戦う正統派の戦闘スタイルを行っています。

流派は風の呼吸の派生した型「霞の呼吸」で、正確無比な足捌きを駆使した敵を翻弄する高速移動が特徴。

・シンプルな突きである「壱ノ型　垂天遠霞（すいてんとおがすみ）」

・幾重もの斬撃を繰り出す連撃技「弐ノ型　八重霞（やえかすみ）」

・腕で大きな円を描く回転斬り「参ノ型　霞散の飛沫（かさんのしぶき）」

・敵の足元に滑るように潜り込み、斜めに斬り上げる「肆ノ型　移流斬り（いりゅうぎり）」

・前方に突撃しながら細かい連撃を高速で繰り出す「伍ノ型　霞雲の海（かうんのうみ）」

・上空に跳躍しながら広範囲にわたり霞で包み込むように斬り込む「陸ノ型　月の霞消（つきのかしょう）」

・変幻自在の歩法で敵を撹乱する独自の型「漆ノ型　朧（おぼろ）」

等の技を効率よく最適な動作で行うことでより威力を発揮し、鬼を追い詰めていきます。

さらに今作では戦闘能力を大幅にアップさせる「痣」も発動。きっかけ作りはあったものの作中初の単独での鬼撃破を可能としました。

記憶を取り戻した物語終盤では本来の優しい性格が見え隠れし、今後の振る舞いも楽しみなキャラでもあります。

では

きちのうすめ雑記