※ネタバレ有り
今回は小説BLEACHのストーリー「BLEACH Spirits Are Forever With You」について書いていきます。
①主人公はなんとあのキャラ
本作は「BLEACH」10周年記念の一環として書かれた小説で、上下巻構成となっています。作家は「バッカーノ」や「デュラララ」の成田良悟さんが担当しており、同氏の作品の特長である同一時間内の複数人の行動の同時進行を描く「群像劇」をどう「BLEACH」に表現してくれるのか注目されました。
ただ発売された際に驚いたのは主人公の一人があの「ドン・観音寺」である事でした。一護が力を失っている間に起こった出来事である為、彼の登場はほぼ無い事は予想されたものの、石田や茶渡、織姫等のメインキャラでは無くネタキャラのイメージが強い彼の主人公登用は驚きでありましたが、実際読んでみると彼の良さが最大限発揮。
主人公に相応しい活躍ぶりを見せています。
②魅力的なキャラ
また魅力的なキャラが多いのが今作の特徴で、
・絶対的な信念を持ち己の目的の為には手段を厭わない痣城剣八
・強大な力を持ち自身の確立を求め、本体と同様狂気に走るシエン・グランツ
・その無邪気さと残酷さから物語のアクセントとなっている群体破面ピカロ
は勿論の事
・本編では一瞬とも言える登場ながら実は唯一無比の個性を持ち、その成長過程を見る事が出来るロカ・パラミア
・出番は回想に限られるものの、その人なりや強大な能力で特大のインパクトを残している刳屋敷剣八
等メインキャラのキャラの個性は際立っており、癖の塊である更木剣八や相変わらず周りに振り回され続ける石田雨竜をかき消す程の存在感を放っています。
③本編愛が溢れる作品
そして本編で謎となっていた
・ザエルアポロとイールフォルトの兄弟関係
・マユリの部下自爆に対してのおとがめが無かったこと
等が解決されており、本編でもその設定が生かされていることから、単なる外伝として読むのも勿体ない程本編愛が溢れる作品でもあります。(後に正史扱いされています。)
またアニメオリジナルである「護廷十三隊侵軍篇」や「メノスの森篇」にも触れている部分があり、ファンの方は非常に楽しめる作品となっているでしょう。
魅力的なキャラと本編を補完するストーリーが特長の本作。読んでみて損はない作品となっています。
では
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