今回は再評価される監督について書いていきます。
第2回目は「ラツィオ サッリ監督」です。
①強すぎる哲学と出来不出来が激しいサッカー
サッリ監督と言えば、その緻密なポジショニングと技術を融合させ非常にスペクタクルな試合を展開する「サッリサッカー」が特徴的で、長年の下積みを経てエンポリで台頭を現し、ナポリでそのサッカーは世界の注目の的に。
「世界一美しい」とまで言われたそのサッカーはセリエAだけでなく欧州にもその名を轟かせました。
しかし2018年にチェルシーの監督に就任すると、そのサッカーの完成度以上にその強すぎる哲学が仇となり多くの選手と衝突。特にケパとは一触即発の状況になる等マネジメント面で課題を残しました。結局自身初のメジャータイトルとなるヨーロッパリーグを制するも1年で退任。
そして翌シーズンにユベントスの監督に就任するも、ロナウドやディバラ等癖の強いタレントを生かしきれずセリエAは制覇するもののチャンピオンズリーグではベスト16で敗退。翌日に解任される事となりました。
その後は2021年にラツィオの監督に就任。初年度を5位で終えまずまずの成果を挙げるものの出来不出来が激しいサッカーに終始。
その強すぎる哲学、そして浸透するまで出来不出来が激しいサッカー。2年目の期待、そして不安を持たれた状況でラツィオでの2シーズン目が始まる事となります。
②2年目で自身のサッカーが浸透
そして2年目となる今シーズン、チームは安定して上位に定着。嵌らない時の不発による取りこぼしはあったものの守備の破綻は見られなくなり開幕10戦で敗北はナポリ戦のみと良いスタートを切ります。
その後もその戦いぶりは留まることなくW杯明けからも好調を維持。特に連敗は一度のみと好不調の波が無くなったのは大きく、宿敵ローマにも2戦2勝と申し分ない戦績。
また他の上位クラブが深刻な不振やトラブルに見舞われた中、抜け出すことに成功。首位のナポリには17ポイントを付けられスクデットこそは絶望的なものの、5位ローマとの勝ち点を5に広げておりチャンピオンズリーグ出場権の有力候補となっています。
2年目で自身のサッカーが浸透。選手層の薄さが問題ではあるものの、今のラツィオは攻守のバランスが高く(失点はリーグ2位)極めて崩れにくいチームであると言えます。
③攻守の核として別格の輝きを
そんな中核活躍しているのはミリンコビッチ・サビッチで、高い戦術眼と規格外のフィジカル、技術を用いてサッリ―サッカーを体現し、攻守の核として別格の輝きを放っています。
またザッカーニはヴェローナでの輝きを取り戻し更にキャリア初の二桁ゴールを記録。エースインモービレが事故や怪我に苦しんでいる中、フェリペ・アンデルソンと共に彼の穴を埋める活躍を見せています。
ナポリにハムシクやインシーニェがいたようにサッリサッカーが輝く際には核となる中盤の選手と優秀なサイドアタッカーがいて(あと愛弟子ヒサイも)、今シーズンミリンコビッチ・サビッチ、ザッカーニが見事にフィットしチームとしても輝きを放っているラツィオ。今シーズンどのような結果を挙げることが出来るのか、楽しみです。
では
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