今回は「スーパーロボット大戦30」の「ナイツ&マジック」について書いていきます。
①ロボットアニメ知識を異世界に
本作は小説投稿サイト「小説家になろう」で連載中の作品を原作としたもので、所謂「転生もの」です。現代日本から転生した巨大ロボット好きの少年が異世界にその知識を持ち込む事で技術革新を行い、ファンタジー色は強いものの技術開拓史としても面白い作品です。
その為主人公のエル(前世は倉田翼というプログラマー)の台詞はマニアックでメタ要素ギリギリのものもある等非常に豊富。
「コン・バトラーV…! 合理的かつロマンあふれる合体機構に多彩な攻撃方法…!」
「まるで歩く武器庫、武器のデパート! その全てが威力と同時にアイディアに満ちている!」
「身長57メートル! 体重550トン! その巨体がうなる様を見るだけで僕は…僕は…!」
特にアムロ、甲児、キャオ、蛍汰、リュウセイ等と繰り広げられるロボット談義は濃密で、ロボットファンにはたまらない物となっています。
「現存する兵器に近いコンセプトを持つもの…いわゆるミリタリー系のロボットに関する俗称です。」
「現実に即した運用が求められるためにそのサイズは5~20メートル程度である事も特徴です。」
ある意味各作品の説明役として活躍してくれるキャラです。
②かなりピーキーな能力
味方登場機体&パイロットは
・イカルガ(エル)
・ツェンドルグ(キッド、アディ)
・ゴルドリーオ(エムリス)
で、特にイカルガの強さが目立ちます。
元々の機体の能力の高さに併せて「高機動回避」(分身)を持ち、さらにエルの技能「高位演算能力」、「騎操士(ナイトランナー)」の能力もある為回避・命中の補正が凄まじく、ボスクラスの敵ですら集中無しで避けてくれます。
さらに射程も長く威力も高い為、タイプの似ているダンバイン(本作未登場)のような遠距離に対して力不足を感じることもありません。
「大艦巨砲主義に未来はありません…やはり機動兵器ですね!」
ただ唯一にして最大の弱点はその燃費の悪さ。「双皇機関」(最大EN+100。自軍ターン開始時に最大ENの20%を回復する)、「幻晶騎士(シルエットナイト)」(自軍ターン開始時に最大ENの10%を回復)がありながらも敵陣に突っ込ませた際に複数ターン持たないかなりピーキーな能力を擁しており、最低でもカスタムボーナス獲得&「EセーブEX」を習得しないと燃費に苦しむ事となるでしょう。
因みにツェンドルグとゴルドリーオは共に地形適正に難があるものの、それさえ強化してあげれば前者は優秀な精神コマンド要員、後者は広範囲のMAPで活躍してくれるでしょう。
③やや当て馬感が
主に登場するネームドの敵ユニットは
・ティラントー(ケルヒルト)
・アルケローリクス(クリストバル)
・ヴィーヴィル(ドロテオ)
ですが、何より厄介なのは量産機のティラントーです。このユニットにも「幻晶騎士(シルエットナイト)」が搭載されており、味方では余り有用とは言えない「ENが50%以上ある時は射撃による被ダメージを70%にする」という能力をフル活用してきます。
その為雑魚戦でも予め意識して戦わないと手痛い反撃を喰らう為、常に気を付けていきたいユニットです。
ただネームドの敵は同盟を組むデボネア(レイアースの敵)の派手さと強さが際立っている為やや当て馬感がぬぐえず、正直かなり地味な役回りとなっています。
「聞こえるか、勇敢なるジャロウデクの兵達よ!」
「時の勢いは、こちらにある!我等の障害となるドライクロイツを打ち破り、この世界にジャロウデクの旗を打ち立てるのだ!」
ファンタジー色が強く、さらに物語自体も規模こそは大きくないので余り採用しやすい作品ではありませんが、次回作以降の登場も楽しみにしています。
では
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