今回は2022年前半の阪神タイガーズの渡邉雄大投手について書いていきたいと思います。
今シーズン前半の成績
30試合 3勝1敗10H 防御率2.04 WHIP1.08 17.2回 16三振 5四死球
①2021年までは僅か9試合の登板
渡邊投手は青山学院大学からBCリーグの新潟に入団。2017年に最優秀防御率のタイトルに輝くと、ドラフトでソフトバンクに育成6位指名されます。
その後2年間二軍公式戦で結果を残すと2020年に支配下選手契約。更に9月4日に一軍選手登録されプロ初登板を果たします。しかしデビュー3試合目に左肘に違和感を覚え降板、左肘靱帯の一部損傷と診断されシーズンを終えます。
それでも翌シーズンに実戦に復帰するも、一軍での登板は6試合にとどまりオフには戦力外登録を受けてしまいます。
実力はありながらも怪我やソフトバンクの分厚い選手層に阻まれ、2021年までは僅か9試合の登板に終わり不完全燃焼のまま戦力外通告。12月9日にこれまでスアレス、加治屋、二保、飯田投手等数々の投手が挑戦してきた阪神に育成選手としての入団が発表されます。
②支配下登録とプロ初勝利
そして入団後キャンプ、オープン戦でアピールを続けると、開幕直前の3月22日に支配下登録されます。さらに開幕一軍を果たすと、4月30日の巨人戦にプロ初勝利を果たし30歳ながら見事なシンデレラストーリーを歩む事になります。
そしてファンからもその不屈の精神と親しみやすい風貌からなべじいという愛称で呼ばれるように。4月に背中の張りで登録抹消された際にはその不在が大きく影響していたことから、今では阪神のブルペンに無くてはならない存在となっています。
③左キラーとして貴重な存在
渡邊投手の特長は左のサイドスローから放つコントロール抜群のストレート、そして大きく曲がるスライダーです。その投球は特に左打者をキリキリ舞にさせ対左の被打率は.179。正に左キラーとして貴重な存在となっており、右キラーの加治屋投手と共に元ソフトバンクコンビとしてアウトの数を重ねています。
そして球団的にも遠山投手、吉野投手、高宮投手、高橋聡文投手等左のワンポイントリリーフの歴史もあり、その背景も含めて彼らに次ぐ投手になってくれることを期待しています。
(ワンポイントリリーフ廃止の意見もありますが、個人的には前述した4投手の例もある為廃止には否定的です。)
30歳でプロ初勝利を果たした遅咲きの渡邊投手。その絶対的な左打者への自信を武器に、今後の活躍も期待したいです。
では
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