エンゴロ・カンテ～より完成度の高い選手へ～【特集改訂版】

今回はチェルシー所属のエンゴロ・カンテ選手について書いていきたいと思います。

今回は改訂版です。プレースタイルの成長や役割の違いを中心に書いていきます。

f:id:kichitan:20210520134014j:plain — Getty Images

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経歴

カンテ選手はブローニュ（フランス）に2012年にトップデビューを果たすと、2013年にはカーンに移籍してチームのリーグ・アン昇格に貢献しました。

そして2015年にイングランドのレスター・シティに移籍。当時はレスターも降格ギリギリの成績で、フランス2部からの移籍とあってカンテ選手は注目される存在ではありませんでしたが、リーグでもトップクラスのタックル数やインターセプト回数を誇り絶大な存在感を放つと、チームは奇跡的なプレミアリーグ初優勝を挙げ、カンテ選手の名は世界中に轟くこととなります。

そして翌シーズン約3200万￡の移籍金でチェルシーに移籍。チェルシーでもその勢いは止まらず2016-2017シーズンのプレミアリーグ優勝に貢献、自身もPFA年間最優秀選手賞、FWA年間最優秀選手賞をダブル受賞する等飛躍のシーズンとなります。

更に2018年ロシアW杯での優勝に多大に貢献。名実共にワールドクラスの仲間入りを果たし現在もその成長を止めることが無い選手です。

①トゥヘル監督の就任

前回の記事では

・サッリ監督時代での起用もあり、攻撃能力が磨かれている

・ただ中盤のフィルター能力が下がり失点数が増える

・結果的に守備的な役割を与えた方が機能する

という結論に至りましたが、それを見事に覆して貰ったのがトゥヘル監督の就任です。

トゥヘル監督は3バックを採用しジョルジーニョをアンカー気味に振舞わせ、両インサイドのセンターバックを積極的に攻め上げる戦術を採用しています。

その為被カウンター時のフィルター役にカンテ選手を置く必要が無くなり、攻め上がる機会が増えたおかげで秘めたる攻撃性能が開花し始めます。

フィニッシュ面ではまだまだ改善は必要ですが推進力を生かしたドリブル、高い判断力を生かしたオフザボール、安定したキープ力で次々とチャンスを演出、今や彼の攻撃参加は大きな攻撃オプションとなっています。

②前線での強烈な迎撃守備