今回はヘタフェで居場所を失っている「日本の至宝」久保建英選手について書いていきたいと思います。
①大きなインパクトを残せず
久保選手は冬の移籍市場で出番を完全に失ったビジャレアルから出場機会を求めてヘタフェに移籍しました。
当初は同じバルセロナで育ったアレニャ、ククレジャと共に攻撃ユニットを形成しチャンスメイクを中心に好プレーを見せチームの良いアクセントとして活躍し、ヘタフェの攻撃力アップに貢献していると評価されていました。
実際途中出場で存在感を示した18節のエルチェ戦、先発出場し幾度となく相手守備陣の脅威となったウエスカ戦とチームの2連勝に貢献しています。
しかしチームはそこから大きなトンネルに入ることになります。20節のビルバオ戦に1-5の大敗を喫すると、続くアラベス戦ではドロー、セビージャ戦では無得点で敗北する等勝利から見放されることになります。久保選手も大きなインパクトを残せず、そしてレンタル先であるレアルマドリード戦では遂にスタメンから外されます。
②ロングボール中心の戦術に切り替える
当時のボルダラス監督は「悪い結果が続いていたので、変えなければいけなかった」と説明しており、ポゼッションサッカーを諦めこれまでのロングボール中心の戦術に切り替えることになります。その頃は監督の進退問題もありなりふり構ってはいけない状況でした。
その後の試合ではベンチスタートが続くこととなり、そのことで久保選手の序列が下がったのは明白でした。また右サイドでの切り替えや守備強度の弱さが度々問題視され、レギュラーとしてプレー出来るポジションはトップ下に限定されます。その為アレニャとの併用問題も発生しており余計に出場機会を失う事になります。
結局それ以降スタメンでプレーしたのは28節のエルチェ戦、30節のカディス戦のみとなっており、今やヘタフェ移籍は「完全な失敗」であると評されています。
③悪い方向に傾いたチームの異分子
現状の久保選手は「悪い方向に傾いたチームの異分子」であります。
ボルダラス監督は久保選手のクオリティを認めながらもチームとして使う術を見いだせず(放棄したとも言えます)、ベンチに置くことになりました。
久保選手も課題であった守備の強度を改善できず、最も評価される「目に見える数字」を挙げることが出来ませんでした。今はヘタフェにおいての自分の役割を見失っている感じがします。
しかし打開策が無いわけではありません。「自分のプレー」を行い続ける事です。
正直今の状況でフィジカル面を鍛えるのは困難だと言わざるを得ませんが、こぼれ球を奪い取る守備は判断力や予測力が高い久保選手は得意な部類になります。それを生かして少ないチャンスを得点に結びつけられれば、数字を重要視するサッカーの世界で序列を覆すことは不可能ではありません。
異なるスタイルに適応しようとしたせいかキック精度も落ちている為修正する必要はありますが、残りの試合で十分巻き返すチャンスはあります。
「間違った移籍だった」「最悪のシーズン」だったと評価され目標であるマドリー復帰が更に遠ざかるのか、終盤戦の活躍で再びマドリーへの挑戦権を得るのか、久保選手の残りの試合に注目していきたいと思います。
では
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