今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン、冬の移籍まとめと後半戦展望について書いていきたいと思います。
3回目は「ヘタフェ」です。
主な加入選手
シャクラ(←ビジャレアル)
久保(←ビジャレアル)
アレニャ(←バルセロナ)
主な放出選手
ハーパー(→ビジャレアルB)
チチソラ(→カルタヘナ)
①出来なかった補強
ヘタフェはシーズン前にコロナ禍に影響で、各クラブが「復職可能な一時解雇制度(ERTE)」を次々に行う中、それを行わず尚且つ今季の年間シート所有者に来季の年間シートを無料で提供する施策も発表しました。会長のその胆力溢れる決断は非常に評価出来るものですが、反面補強面で大きな制約を受けることとなり、主だった補強をすることが出来ませんでした。
今季獲得できたのはウナル(バジャドリードから)のみで、他はレンタル選手での埋め合わせで何とか戦力を確保した形となり開幕前は不安視されました。
その悪い予感は見事に的中してしまいます。ホルヘ・モリーナが退団した攻撃陣は序盤から得点力不足に陥り、得点数もリーガ最下位まで落ち込んでしまいます。
勿論その影響は順位に大きく響き、一時は降格圏に片足を突っ込むほどの低迷ぶりでした。
②攻撃のクオリティアップ
そんな中迎えた冬の移籍市場ですが、バルセロナで燻っていたアレニャ、同じくビジャレアルで出番が激減した久保をレンタルで獲得。共にかつてバルセロナの下部組織に所属しており、特徴であるボール技術とポジショニングを身に付けた二人は既存のククレジャと共に「バルサトリオ」を結成。攻撃のクオリティアップに大きく貢献してくれそうです。
実際彼らがスタメンで出るようになってからは攻撃のクオリティが明らかに上がっており(特に中央部)、得点力不足解消の切り札となってくれそうです。
③もう少し「繋ぐサッカー」を
しかし反面問題もあります。ヘタフェが「ボールを繋ぐサッカー」に慣れていないことです。ヘタフェのボルダラス監督はクライフ信者としても有名で、ボールを繋ぎコンビネーションで崩すサッカーを好んでいます。
しかし資金力に乏しく有力選手を獲得出来ないヘタフェではそのサッカーは実現できず、今のようなリアリスティックな戦術を採っています。その影響で選手達がポゼッションサッカーに慣れていないのは明白で、ビルドアップの形を作りながらもロングボールを蹴ってしまったり、急ぎ過ぎて無理な縦パスを付けてしまう場面が散見されます。
(過去柴崎がその影響で出場機会を激減させています)
ただ現在のスタイルで上位に付けているのは事実で、今後もこの「ジレンマ」にボルダラス監督は悩まさせることになるでしょう。
チームの構造を変える「異分子」を加えたヘタフェ。どういう戦い方を続けていくのか注目です。
では
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