今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン、前半戦振り返りと冬の移籍情報について書いていきたいと思います。
12回目は「アーセナル」です。
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①大きな期待とは裏腹に
昨シーズンのFAカップ優勝からシーズン前のコミュニティーシールド優勝など開幕前から大きな期待を持たれ、補強も「ラストピース」とも呼ばれるトーマス・パーティーを獲得。優勝も狙えるスカッドになり、実際序盤は順調な船出となりました。
しかし徐々に歯車が狂い始め、アストンビラに0-3で敗れるとその後は7戦未勝利&61年ぶりのホーム4連敗と完全に調子を狂わせます。
その要因は以前書いたような「ひ弱さ」「右サイドの攻撃の機能不全」に加え、得点力不足による悪い意味での慎重さ(スピード感の無いボール回し)や焦りによるナーバスさ(未勝利間に退場3回)が重なってしまった結果であると思います。
そんな中当然のようにアルテタ監督の進退も問われるようになり、次期監督の噂を上がるようになってきました。
②若手の抜擢
しかし勝負が懸かった「ビッグロンドンダービー」でオーバメヤン、マガリャンイスを欠いた状態で3-1で見事勝利してから風向きが変わります。
その中で躍動したのはサカ、スミス・ロウ、マルティネッリの3人の若手でした。これまではサカ以外は怪我や選手層に阻まれて出場機会は少なかったですが、この大舞台で溌溂な活躍を披露しチームに活気をもたらすと、その後見事2勝を挙げ完全に上昇気流に乗った形となりました。
サカは高いドリブル技術と戦術眼でチームを引っ張り、スミス・ロウは多彩なキックとフリーランで攻撃のバリエーションをもたらし、マルティネッリは果敢な裏抜けとドリブル突破で攻撃にキレをもたらしました。彼らの活躍はこのV字回復に欠かせない要因であります。(その後マルティネッリが負傷、、、。)
ただまだ上位進出には届いていないので、1月末に行われるサウサンプトン、ユナイテッドの上位陣対決に勝ち切れるかどうかが勝負になってくるでしょう。
③大物の動向次第
今シーズンの冬の移籍市場ですが、まずは「エジル問題」を解決しなければいけません。ブレミアリーグやヨーロッパリーグで登録外となった天才司令塔はトルコやカタール等多くのクラブへの移籍が噂されています。
彼の移籍がどう決まるかが焦点になってくるでしょう。もし残留となった場合、選手登録をされるかどうかも注目されます。
獲得では夏に引き続きリヨンのアワールの獲得が噂されているものの実現性は低く、今冬はソクラティス、サリバ(ニースに移籍)、コラシナツ(シャルケに移籍)、など余剰人員の整理が中心となってくるでしょう。
では