今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン注目のチームについて書いていきたいと思います。
大型補強や昇格、新監督就任のチーム中心となっています。
第12回目は「マンチェスターユナイテッド」です。
主な加入選手(2020 9/28現在)
ヘンダーソン(←シェフィールドユナイテッド)
スモーリング(←ローマ)
ロホ(←エストゥディアンテス)
ファン・デ・ベーク(←アヤックス)
主な放出選手(2020 9/28現在)
タヒス・チョン(→ブレーメン)
①相変わらず交渉下手
昨シーズンはブルーノ・フェルナンデスの加入を転機にチームが急浮上。チャンピオンズリーグ出場権を得ることが出来ました。
また補強の成功での守備陣の質の向上で安定感が増したのも大きく、今シーズンは「再建」ではなく「発展」に補強費を回せるのもプラス材料だと思います。
早速アヤックスからファン・デ・ベークを獲得。ポグバ、ブルーノ・フェルナンデスに次ぐ中盤のキーマンを得ます。
しかし噂になっているサンチョは高額過ぎる為難航、レギロンはトッテナムに移籍が決定する等、相変わらず交渉下手が目立っており補強は進んでいません。
しかしサイドバックと右ウイングには不安は残すものの戦力的にはある程度整っており運用次第だと思われるので、期限直前のパニックバイが無いことを祈っています。
②戦術の乏しさ
そんな中でのクリスタルパレスとの開幕戦ですが、リードを許した際の選手登用でFW過多でゴール前がカオス状態になっていました。確かにパワープレーに出る策としてはあり得る采配ですが、選手側がそれを想定できていないかのようなポジショニングだったので準備できていたのかなと疑問に思ってしまいます。
守備を固められた場合の戦術の乏しさが露呈していた試合でした。
続くブライトン戦ですが勝利はしたものの段階的な崩しは終ぞ見られず、守備もちぐはぐさが目立つなどラッキーとしか言いようのない試合でした。
③監督が成長しなければ
前述でもあったように、サッカーは優秀な選手を揃えた所で監督がそれを生かさないとどうしようもないスポーツです。スールシャール監督は相手に合わせた守備戦術を構築するのが出来る一方攻撃に関しては個の力に頼りすぎる傾向にあります。
また試合中の修正も理解しがたい部分も多く、選手交代もインパクトのあるものはありません。
この部分を改善しない限り、組織的なチーム相手にポイントを落とす試合が間違いなく増えるでしょう。ブルーノ・フェルナンデスの指揮力に頼らない攻撃をいかに構築できるか、試合中の修正をいかに的確に行えるか、監督の成長が試されるシーズンとなりそうです。
では