今回は阪神タイガーズの藤浪晋太郎選手について書いていきたいと思います。
①一級品の素質
2m近い得体から放たれる150㎞を超えるストレートに高校春夏連覇を果たした勝負度胸とスター性、正に「球界の星」とも言える素質を持った藤浪投手、阪神が指名権を手に入れた時は輝かしい未来が予想されました。
実際プロ1年目でいきなり10勝、3年目の2015年には、シーズン32連続イニング無失点記録、7完投4完封、オールスターMVPにも選ばれるなど大活躍し、221個で初の個人タイトルである奪三振王を獲得しました。
最速160kmのストレートとカットボールの2種類で主に勝負する投手で少数ながらフォーク、ツーシームも織り交ぜます。所謂「荒れ球」の投手でコントロールはよくありませんし四死球も多いので球数が嵩張るタイプですが、投げるボールは一級品で球界を代表する選手として期待されましたが、、、。
②死球癖
きっかけは2015年後半に発覚した右肩の炎症でした。翌年も調整が遅れながらも開幕には間に合いながらも四死球から崩れて降板する場面があり不振に陥ります。結局終盤に持ち直しながらも7勝11敗、176三振を奪うもののリーグ最多の70四死球で終わります。そして2017年からは更に制球難に苦しみ、特に右打者の頭部を襲う死球癖(所謂すっぽ抜け)が増え、他球団にも左打者を並べられるなど敬遠される存在となってしまいます。
この深刻な制球難はイップスも疑われる事態にも陥り、年々出番を大きく減らし昨シーズンはプロ初の未勝利を味わっています。
③復活のシーズンへ
今シーズンも幸先は最悪でした。新型コロナウイルスに感染、出遅れを余儀なくされるとその経緯、そして素行の悪さを露呈し2軍落ちを経験しました。
しかし再開後チャンスを手にし1軍入り、先発で起用されましたが結果が出ず2軍に再度落とされていました。
その後1軍2軍大量入れ替えの際に中継ぎに配置転換、セットアッパーとしてプロ初ホールドを挙げました。完全復活への足掛かりにしてほしいです。
また甲子園のマウンドで躍動する藤浪投手を見てみたいです。
では