今回は「真・女神転生Ⅴ Vengeance」について書いていきます。
プレイ時間 75時間(創世の女神編)
21時間(復讐の女神編)
クリアレベル 97(創世の女神編)
99(復讐の女神編)
①より魅力をアップさせた悪魔
今作は1992年にスーパーファミコンから発売した「真・女神転生」のナンバリングタイトルでペルソナと同様アトラスの看板タイトルの一つです。(正確にはペルソナシリーズは女神転生の外伝作品扱いになっています。)
このシリーズは現代の都市を舞台に、従来の勧善懲悪観とは違うハードな世界観(世界の破滅や親しき人の死は当たり前)やシナリオがカルト的なファンをも生み出す事に。
魅力の一つである悪魔は会話で仲魔に出来、直接戦闘に参加可能(人間のプレイアブルキャラは少なく、最大でも二人程度に抑えられています。)さらに合体やスキル継承が行う事が可能で中毒性が高く、その作業だけで時間が溶けてしまいます。
本作ではさらにその悪魔しか使用できない「専用スキル」や、VVから追加された各悪魔が1個ずつ持つパッシブスキル「ユニークスキル」も追加。各能力はイマイチながら強力なユニークスキルを持っている為、最後まで使える悪魔(モト等)が大量に増加し、お気に入りの悪魔だけでクリアも可能(その分労力はかかるものの)となっています。
②戦局が一気に変わるプレスターンバトル
そして本シリーズでは「Ⅲ」から採用されている「プレスターンバトル」が引き続き採用されており、弱点を突いたり攻撃がクリティカルになると行動回数が増え、本作では最大8回まで行動回数を増やす事が出来ます。
ただ敵にもそれが採用され、耐性や無効の攻撃を加えてしまうとこちらの行動が削られ敵のターン時にこちらの弱点を突くと攻撃回数が増えることに。それにより敵エンカウント→先制攻撃を受け、クリティカルや弱点を突かれダメージが重なり主人公が倒れゲームオーバーと、例え雑魚戦でも油断ならない常にリセットと隣り合わせのゲームバランスとなっています。
今作では難易度設定が出来、どこでもセーブが追加されることで比較的遊びやすくなっており、慣れていない方は難易度を下げてプレイして頂くことを推奨します。(難易度ノーマルでもシステムを理解しないとすぐに全滅してします。)
③マップの見づらさとストーリー性の薄さ
このように今までのシリーズを全てブラッシュアップしたような本作ですが難点も勿論あり、まずマップが見づらいことです。全体的に暗い雰囲気の上にビルなどの高低差が凄まじく、龍穴(セーブポイント)や宝箱が目の前にあるのに場所に行けず大きく遠回りする事もザラにあります。
そしてプレイヤーを大きく悩ませたのは魔王城のギミック。風が吹く壁を避けつつ時には利用しないといけないマップとなっていますが、アクション要素が非常に強く、慣れていない人にとっては詰んでしまう場合があります。
特にシリーズファンの方はアクションが苦手な方も多く、無印版ではパッチが配布される事態に。ギミック自体もそれ程必須では無いので(強力な写し身やアイテムが報酬としてあるわけでもないです。)、正直不必要としか思えないものとなってしまいました。
また「創世の女神編」ではキャラの深堀が浅く、ストーリ性は正直薄いです。「復讐の女神編」では各キャラが魅力的に描かれておりきちんと補完はされてはいるものの、無印だけをプレーした方はキャラの思い入れがさほどなくクリアしてしまったのではないでしょうか、、、。
それでも悪魔合体、そして戦闘の奥深さはシリーズ屈指とも言える本作。難易度の関係で敬遠している方は、是非難易度を調整できるこの作品をプレイしてその独自の世界観を味わって欲しいです。
では
真・女神転生V Vengeance 公式パーフェクトガイド [ ファミ通書籍編集部 ]
|
|