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機動戦士Gundam GQuuuuuuX~宇宙世紀の「IF展開」という難題に挑んだ作品~【ガンダム】

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※ネタバレ有り

 

今回は「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」について書いていきたいと思います。

 

宇宙世紀の「IF展開」という難題に挑んだ作品

本作はガンダムシリーズを手がけるサンライズエヴァンゲリオンシリーズを手がけたスタジオカラーが初めて共同で制作する作品(キャッチコピーは「カラー×サンライズ 夢が、交わる。」)で、全12話で放送されました。

舞台は宇宙世紀0085となっていますが、大きく異なっているのはジオン軍が戦争に勝利している事で、アムロ・レイでは無くシャア・アズナブルガンダムに搭乗。ガルマの戦死やララァの悲劇が起こることなく戦争は終結し、ギレン、キシリアを中心に政治が行われています。

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また機体系統も連邦のRX計画が頓挫し、ガンキャノン系が量産され、ジオン側では原作ではワンオフ機出会ったビグ・ザムの量産開発が本格化。「Z」に通じる変形MSも開発されているものの、その構造は原作と大きく違っています。

これまで避け続けられた宇宙世紀の「IF展開」という難題に挑んだ作品となっています。

 

②原作では余り活躍の場が与えられなかったキャラにスポットが

そんな中大きな話題を呼んだのは原作では余り活躍の場が与えられなかったキャラにスポットが当たっている事で、特にシャリア・ブルに関しては所謂「やられ役」であり原作の劇場版にも未登場と、「木星帰りの男」であることや若年層が多く情緒不安定な部分が目立つニュータイプの中で謹厳実直で誠実な常識人という属性たっぷりのキャラ設定を生かせなかった感がありましたが、今作では無事1年戦争を生き延びメインキャラとして存在感を放つことに。

そして悲劇的な死を遂げたガルマやララァも救われる内容になっており、(ドズル‥‥)IF作品としては「1st」ファンの要望に応えられる事に。何よりあのシャアがガンダムに搭乗することを映像化したのは胸熱でした。

またアバンは原作の物を流用しており、おなじみのナレーションも。更に最後にはあの「白い悪魔」が大きな敵として登場する等、原作リスぺクトを感じるものとなっています。

 

③通常2クールで流すものを無理矢理1クールにしてみた感は強く

ただ劇場先行版は絶賛されたものの、話が進むにつれてスタジオカラー「悪癖」ともが露呈していきます。とにかく各話がぶつ切り状態になりその「間」は読んでくださいというもの。かつてエヴァンゲリオン「Q」で味を占めたのか、この作品でも悪い意味で突拍子もない展開が多々ありました。

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また魅力的な新キャラが多く登場したものの、深堀りが足りなく原作キャラの物語に登場しているだけの印象が強くなることに。正直短い12話でまとめるのであればクランバトルにスポットを当てるよりもも各キャラにスポットを置く回にして欲しい所で、設定に振り回された感はあります。

通常2クールで流すものを無理矢理1クールにしてみた感は強く、舞台や設定が面白いだけに残念な限りです。

 

それでも反発が多いであろう中「1年戦争のIF世界」を表現し、原作ファンからも一定の支持を受けた今作。ガンダムシリーズはまた新しい一歩を踏み出したと言えます。

 

では

 

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