きちのうすめ雑記

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プレミアリーグのサラリーキャップ導入~「儲けること」の意義が~【サッカー】

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今回はプレミアリーグサラリーキャップ導入について書いていきます。

ラ・リーガとはまた違うサラリーキャップ

プレミアリーグは4月29日に年俸総額に上限を定めるサラリーキャップ制の2025~2026シーズンからの導入に過半数のクラブが賛成したと報道されました。

その内容はクラブ全体の収益に基づいて使用限度額を設けるサラリーキャップ制を敷くラ・リーガとは大きく違い、上限はプレミアリーグが管理する放映権料+商業契約収入が最も低いクラブが受け取る金額の倍数(恐らく5倍)に設定。クラブごとではなく下部チームに合わせたサラリーキャップを決めており、放漫経営の防止というよりはチーム間の差を少なくする意味合いが強いです。

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その決定に対してマンチェスターユナイテッドマンチェスターシティ、アストンビラの3クラブが反対しており、チェルシー棄権の立場をとっており、今後の動きも注目されます。

 

②昨今の財政上の問題噴出

ただその決定の背景にはやはり昨今の財政上の問題噴出が大きく影響しており、単純にニューカッスルマンチェスターシティのような「金満」クラブが市場で好き勝手行う可能性の抑制や、エバートンノッティンガムのように収益性と持続可能性に関する規則(PSR)違反の抑止力にもなり得るものであり、対等な競争を望むクラブにとっては非常に前向きに考えられるものとなっています。

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そんな中で反対、棄権しているのは上記違反の疑惑を掛けられているマンチェスターシティ、チェルシー。そして今後大改革を行おうとしているマンチェスターユナイテッドアストンビラというのが興味深いです。

 

③「儲けること」の意義が

しかしそもそも使える金額は非常に贅沢であり、この制度を破ること自体が困難。昨シーズンに置き換えると収入最下位はサウサンプトンが1億360万£でその5倍が5億1800万£、それを超過しているのはチェルシー(5億3900万£)のみと、相当選手を獲得しない限りは難しいと言えます。

ただ最下位のチームに基準を合わせる為、例え儲けが多く予算に余裕を持たせていたとしても使える額には限度が。その為改革を進める為に一時的に多くの資金を必要とするであろうユナイテッドとビラにとっては非常に都合の悪い話となっています。

そしてこの状況が続くと、本来の資本主義の原則「儲けること」の意義が薄れることによる投資家離れ=衰退が待ち受けており、これまでサッカーというスポーツが辿ってきた性質上、この制度自体あくまで不正に対する抑制に留めていくべきであると思います。

 

相次ぐ財務的な違反により、一時的に措置する事においてはいいかと思われるこのプレミアリーグサラリーキャップ制。しかし必要以上に縛り付けることはリーグの衰退を招く為、今後の動きも注目していきたいです。

 

では

 

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