今回は主要欧州リーグの2023~2024シーズン序盤のインパクトチームについて書いていきたいと思います。
順位はもちろんのこと、戦術、内容でインパクトを残したチーム中心で書いていきます。
7回目は「シュツットガルト」です。
主な布陣&選手
①中心選手が引き抜かれるも
昨シーズン相次ぐ指揮官の交代で終始降格圏に位置しながらもプレーオフの末何とか1部残留を果たしたシュツットガルトですが、オフにはマヴロパノス、ソサ、遠藤等中心選手が引き抜かれ、大幅な戦力ダウンを強いられることに。
それでもニューベル、ミッテルステット、チョン・ウヨン、スティラーとブンデスリーガでの実績を持つ選手達を獲得。地に足のついた強化策でチームの底上げを図りましたが降格候補の筆頭である事には間違いはなく、不安が多い状態でシーズンが始まりました。
②圧巻のパフォーマンスを見せるストライカー
しかしいざ開幕すると、1節と3節を5-0で圧勝するも2節のライプツィヒ戦では1-5の大敗と大味な内容になるも、その後怒涛の5連勝で一気にジャンプアップ。レバークーゼンやライプツィヒを上回る27得点を記録し、9節終了時点で昨シーズンに並ぶ7勝を挙げ順位も3位とスタートダッシュに成功します。
その立役者となったのはギラシ。昨シーズンレンヌから加入するも前半戦怪我に泣かされたストライカーは復帰後20試合で11ゴールをマーク。ブレイクの兆しを見せると、今シーズンは開幕5戦で10ゴールと驚異的な活躍。巧みな動き出しと圧倒的なフィジカルを生かし圧巻のパフォーマンスを見せチームを牽引しました。
残念ながら8節で負傷し数週間の離脱を強いられ実際9節では早々に2失点を喫し敗れる等彼の不在(守備の献身性も高い選手なので)を痛感することになりましたが、昨シーズン終盤に就任後僅か1敗でシーズンを終え、今シーズンもそのアタッキングマインドの強いサッカーを志向しているヘーネス監督の下チームは団結しており、大幅な失速は考えにくいです。
③キーマンとなる二人のアタッカー
それでも守備はやや不安があり攻撃陣でそれを補っていきたい所ですが、キーマンとなるのはフューリッヒとウンダブ。
前者は崩しの切り札として高パフォーマンスを見せドイツ代表にも初招集される等躍動、後者はやや献身性やポストプレーには物足りないものはあるものの昨シーズンブライトンで見せていた得点能力はブンデスリーガでも発揮されており、途中出場が多かったものの4ゴールをマーク。スタメン出場したホッフェンハイム戦でもゴールを記録する等その高いポテンシャルを発揮しつつあります。
大エースの復帰までいかに持ちこたえていけるか、最大目標は残留ながら欧州カップ出場権も狙うにおいては彼らの活躍は不可欠となってきそうです。
2006-2007シーズンには優勝を果たす等2000年代には強豪として躍動したシュツットガルト。相次ぐ会長の変更もあり2部降格も味わった2010年代から現在までの低迷期を抜け出し再び強豪に返り咲くか、その足掛かりとなる重要なシーズンとなりそうです。
では
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