今回はライプツィヒ復帰が決まったティモ・ヴェルナー選手について書いていきたいと思います。
今回は改訂版です。プレースタイルの成長や役割の違いを中心に書いていきます。
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経歴
ヴェルナー選手は2002年にシュツットガルトユースに加入し、2013年にクラブ史上最年少でトップチームデビューを果たします。当初は左ウイング起用が主だったものの、2015-2016シーズンからはセンターフォワードとしての起用が増加していきます。
しかしチームは2部に降格。ヴェルナー選手も1部に昇格したばかりのライプツィヒに移籍します。すると初年度から2トップの一角としてゴールを量産しチームは2位に躍進。得点ランキング4位に入るブレイクを果たすと、2019-2020シーズンにはリーグ戦28ゴールを挙げる大活躍を果たします。
そして翌シーズンには大型補強を敢行したチェルシーに満を持して5300万€で加入しますが、ゴール欠乏症に陥り、トゥヘル監督に交代後も戦術にフィットせず苦しい時期を過ごします。
それでもチャンピオンズリーグ等で重要なゴール、そして献身的な守備やランニング等も相まって愛される選手となっていましたが、2022年8月9日に3000万€でライプツィヒへの完全移籍が決定。古巣で再起、そしてW杯出場を目指すこととなりました。
①選択肢が多い中でのプレー
ヴェルナー選手がチェルシーで苦しんでいた大きな要因は、選択肢が多い中でのプレーに課題があったからです。
現在のチェルシーはボールを保持しながら押し込んでいくサッカーを行います。その為動き出しやパスの選択肢が多く、決して器用では無く判断力がそれ程際立っていないヴェルナー選手はミスが目立つようになり（ハヴァーツやマウントが優れている為余計です。）、特に周りの呼吸に合わせられずオフサイドを連発してしまう等悪目立ちしていました。
さらにロングカウンター等自身が輝く場面が減り、ルカクの獲得によりサブに。巻き返す要素も少ないままシーズンを終えてしまった感があります。
自身の最大の特長を出せずに課題だけが弱みとして出てしまい、結果が出ないから空回ってしまう。タイトルこそは取れたもののかなり苦しかった2年間であると言え、環境を変える為の移籍は致し方ないかと思います。
②2トップの一角として
新天地では2トップの一角としてアンドレ・シルバとエンクンクの相棒争いを繰り広げています。
2節には早速ゴールを決める等インパクトは残しており、好スタートは切れたと言えますがチームへのフィットはまだまだし切れておらず、テデスコ監督の戦術に合うかどうかもこれから見る必要があります。
幸いエンクンクは昨シーズンと変わらず凄みを見せており、オルモやショボスライ、ラウム等チャンスメイカーにも事欠かせない為、ゴールを奪う機会は増えてくるでしょう。また現在負傷離脱中のポウルセンが復帰すればかつてブンデスリーガを騒がせた2トップ復活もあり得て、非常に楽しみな所です。ただアンドレ・シルバとの2トップはプレー相性を考えると機能するとは思えないので、どうしても点が欲しい時のオプションとなりそうです。
③慣れた環境で復活を
ただチームは開幕3戦未勝利と苦しい立ち上がりになっています。特に全ての試合で失点する等被カウンター時の守備が脆い所が出ており、ヴァルナー選手は早々にチームを勝利に導く活躍が期待されています。
また11月に迎えたＷ杯に向けても大きな前半戦となってきます。現状1トップのファーストチョイスになっているものの、ハヴァーツ、ニャブリ等強力なライバルがいる為うかうかしてられず、本選に向けて慣れた環境で復活した状態で迎えたい所です。（グループリーグで対戦する日本代表にとっては良いものではありませんが、、、）
かつて自身が輝いた場所で再起を誓うヴェルナー選手。慣れ親しんだ地で本来のプレーと自信を取り戻せるか、注目です。
では
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