今回は阪神タイガーズに入団が決定したコルテン・ブルワー投手について書いていきたいと思います。
2023シーズンの成績(MLB)
3試合 0勝0敗 防御率4.32 WHIP1.08 8.1回 4三振 3四死球
経歴
ブルワー投手は2011年のMLBドラフト4巡目でピッツバーグ・パイレーツに入団しA+級でプレー、その後2016年にルール・ファイブ・ドラフトでヤンキースに指名されます。
2017年はAAA級までプレーの場所を上げオフにFA、メジャー契約でサンディエゴ・パドレスに移籍し2018年にメジャーデビューを果たします。
その後レッドソックスに移籍し2019年には58試合に登板しますが翌年から成績を落とし2021年からはロイヤルズ、レイズと渡り歩き、今シーズンはヤンキースに再び所属。3試合に登板するものの主にAAAが主戦場となっていました。
そして2023年7月19日に阪神への入団が決定。チームの「アレ」を助ける選手として期待されています。
①カーブが決め球の高速カットボーラー
ブルワー投手はストレートを殆ど投げない投手で、メインとなってくるのは150㎞近い高速のカットボールとなっています。そしてスライダーとカーブも使いますが決め球となっているのは落差の大きいカーブで、空振り率も高く中継ぎ・抑えに求められる奪三振能力は高いと言えます。
また低めを意識した投球が出来るゴロピッチャーで、特に左バッターのインコースに投げ込むカットボールは威力抜群と言え、対左打者で強みを発揮出来そうです。
②制球力には難あり
反面変化球の制球力には難があり、四球を多く出してしまう傾向があります。
これに関してはメジャーとNPBのマウンドの違いも影響しそうですが、元々制球力に難がある投手が思ったより制球力が高いといった助っ人投手の例は近年余り無いので、こればかりは日本で修正していくしか無さそうです。
またほぼ前述したように左打者には強いものの反面右打者の被打率は高いようなので、この傾向が日本でも現れれば右腕ながら対左といったような変則的な起用が必要になってくるかも知れません。
③負担が増える救援陣を助ける役割
役割的には3球種しか持っていないので中継ぎ運用が濃厚です。
現状チームは防御率こそは良いものの中継ぎにおいては使える投手を全て使っており層の薄さが気になる状況です。また富田、ビーズリー投手を再び中継ぎに回そうにも時間が掛かり、湯浅投手もまだまだ調整が必要とこれ以上のプラスを望めず、今後負担が増える救援陣を助ける役割を担うであろうブルワー投手への期待は大きいです。
まずは少ない時間でしっかり日本に適応していけるか、他助っ人のサポートも重要になってくるでしょう。
カットボーラーというチームで唯一とも言える個性を持っているブルワー投手。その投球に注目です。
では
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