今回はトッテナム移籍が決まったリシャルリソン選手について書いていきたいと思います。
経歴
リシャルリソン(リシャルリソン・デ・アンドラーデ)選手は幼少期に当時敏腕代理人として名高かったレナト・ヴェラスコ氏に見出されアメリカ・ミネイロのユースチームに入団すると、2015年6月にトップチーム昇格し活躍します。
すると2015年には強豪フルミネンセに移籍。レギュラーとして活躍すると、U-20ブラジル代表での活躍もありアヤックス等欧州からのオファーが殺到することになります。
しかし彼が選んだのはワトフォード(イングランド)、その移籍には疑問符が上がり、リシャルリソン選手も当初はイングランドの生活に馴染めずに苦しみましたが、最終的には5ゴールを挙げチームの主力となると、翌年には恩師であったマルコ・シルバ監督についていくようにエバートンに移籍します。
そしてエバートンでは4シーズンに渡り主力としてプレー。今シーズンは残留争いの中貴重なゴールを挙げ、苦しむチームの中奮闘。オフに移籍金6000万£でトッテナムへの移籍が決定しました。
ブラジル代表では2018年にデビュー、コパ・アメリカでの優勝、そして東京五輪の金メダル獲得に大きく貢献(五輪では得点王にも輝いています。)。2022年カタールW杯では主力としての活躍が期待されます。
①相手を出し抜く動き出しと献身性
リシャルリソン選手の特長は、相手を出し抜く動き出しと献身性です。
スピードと運動量に優れており、速い動き出しで相手を幻惑します。特に裏を取る動きは常に意識しているのか徹底されており、相手を出し抜くような抜け出しと圧倒的なスピードで相手を置き去りにしてしまいます。
また献身性も高く、前からのチェイシングや連動したプレスをどちらも強度高くこなしてくれます。特にカウンタープレスの切り替えの速さは秀逸で、攻守においてチームを助けることが出来る選手です。
そして両ウイング、そしてセンターをこなせる戦術理解力も持っており、監督にとっては非常に有難い存在です。
②フィニッシュワークの甘さ
反面フィニッシュワークには課題が残り、ゴールへの逆算力がやや足りない部分が見受けられます。抜け出したのは良いけども角度の無い所に飛び出してしまったり、タイミングがずれてしまったりと詰めの甘さが目立ち、エバートンでの最高得点(プレミアリーグ)は13と、やや持っている能力に対しては物足りないものとなっています。
また熱くなりすぎる部分もあり、相手を挑発したり余計なカードを貰いがちです。トッテナム加入後も出場停止を消化しなければいけなく(チェルシー戦でピッチに投げ込まれた発煙筒をスタンドに投げ返してしまっています。)、いかに感情のコントロールを行えるかも課題になっています。
③2大エースを埋める存在に
気になる新天地での役割ですが、2大エース(ケイン、ソン・フンミン)欠場時の穴を埋め、時には右ウイングで共存出来る存在となりそうです。
近年トッテナムは両エースの依存が大きく、彼らが欠場すると慢性的な得点力不足に陥っていました。特にケインは勤続疲労もあり近年欠場が増えてきており、代わりとなれる選手の存在が不可欠とされていましたが、センターフォワードタイプであれば出場機会の減少(あくまでケインがファーストチョイスであること)、ウイングタイプであれば攻撃の起点になれない事でチームは大いに悩んでいた節はありました。(前者はヤンセン、ジョレンテ、ヴィニシウスが該当します。)
しかしややプレースタイルは違うものの(センターではシンプルに叩き裏を狙う分が多いです。)中央の経験もあり機能するリシャルリソン選手の加入はチーム力そのものを上げるものとなります。
ただ上記の起用では出場機会が減ってしまうのが気になる所で(右のクルゼフスキも素晴らしい選手です。)、勝ち気な性格も相まって不満分子にならないかが心配な所で、コンテ監督のマネジメント力が試されます。
ただ近年のトッテナムに欠けていたファイターであり土壇場での勝負強さを持ち合わせた選手の獲得は大きく、上手く機能すればチームを次のステージ(プレミア制覇)に引き上げる存在となってくれると思います。
プロになる前はアイスクリーム売りで生計を立てていたリシャルリソン選手。その反骨精神でどこか勝負弱い印象の強いトッテナムを変えられるか、注目です。
では
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