今回はワールドカップ予選ヒストリーを書いていきたいと思います。
7回目は「2010年 アルゼンチン代表 」です。
主な選手&布陣
①決定しない代表監督
2006年W杯でぺケルマン監督が退任した後、アルゼンチン代表にはボカで結果を残したバシーレ監督が就任しました。
しかしバシーレ監督下では当初は順調に勝ち点を重ねますが、コロンビア代表に敗北してからはまさかの4試合連続ドローと勢いが完全に止まります。そして当時ビエルサ監督率いていたチリに親善試合以外で初の敗北を喫すると、07年のコパ・アメリカでの敗戦時の批判もあり(決勝でブラジルに敗北)職を辞任することになりました。
そして協会は代表監督探しを始めますが当時アルゼンチン内でバシーレ監督と同等の実力と実績を持っている監督はビアンチ監督ぐらいしかおらず、そのビアンチ監督も代表監督要請を幾度となく断っており先行きが不透明な状態でした。
そして元五輪代表監督のバチスタ監督、ルッソ監督(サン・ロレンソ)、シメオネ監督(リーベルプレート)等が挙げられましたが、同時にある「英雄」の就任が囁かれることになりました。
②英雄の就任と懐疑論
ディエゴ・マラドーナ氏、かつてアルゼンチンにW杯優勝をもたらした(1986年)国民的英雄の監督就任が徐々に現実味を帯びました。
しかし知名度抜群ではあるものの監督経験は不足しており、その結果も散々な物でありました。更に戦術的知識も不足していると言われておりその手腕には懐疑論がありました。
それでもグロンドーナ会長(AFA会長)はマラドーナ監督のカリスマ性に懸け、就任が正式に決定し、W杯に向けてチームが動き出します。
しかしそこには案の上とも言えますが、厳しすぎる現実が待っていました。
③四つ巴の戦い
マラドーナ監督就任後の予選、アルゼンチン代表はベネズエラ代表に大勝して幸先よいスタートを切りますが、アウェーのボリビアの高所に苦しみ1-6の大敗、その後コロンビアには勝利しますがエクアドル、ブラジル、パラグアイに連敗し、ウルグアイ、エクアドル、コロンビアとの「四つ巴」になってしまいます。
しかしその後はサッカー大国の意地を見せ、ペルー、ウルグアイの連戦に見事勝利し何とか南米4位でワールドカップ出場を決めます。
ただマラドーナ監督は出場決定後、暴言を吐き2カ月間の出場停止を喰らう等本当にプレッシャーを受けナーバスになっていたのだなと思います。
そして2010年W杯、南アフリカW杯でアルゼンチンの英雄はその「らしさ」全開で選手以上に目立ち、抜群の存在感を放っていました。
結果はベスト8でドイツに大敗を喫し大会を後にすることになりますが、個人的にはマラドーナ氏がアルゼンチンを率いている姿を一度でも見ることが出来て幸せでした。
では
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