今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン注目のチームについて書いていきたいと思います。
大型補強や昇格、新監督就任のチーム中心となっています。
第7回目は「ユベントス」です。
主な加入選手(2020 9/15現在)
ペッレグリーニ(←カリアリ)
アルトゥール(←バルセロナ)
マッケニー(←シャルケ)
クルゼフスキ(←パルマ)
主な放出選手(2020 9/15現在)
①驚きの監督抜擢
昨シーズンはサッリ監督が就任。セリエA9連覇の偉業を成し遂げたものの内容に乏しく、チャンピオンズリーグでリヨンに惨敗したことでサッリ監督は解任されました。
後任に選ばれたのはクラブのOBで現在のユベントスの礎を築いたピルロ監督。選手時代ではピッチ上での司令塔としてタクトを存分に振るっていましたが、ピッチ内外多岐に渡る仕事が多い監督業の経験は無く不安視される所ではあります。
しかししっかりとビジョンを持ち話術も巧みなのが希望の持てる所で、名監督に慣れる素質は十分に備わっていると思います。
②シンプルに
今シーズンのユベントスはまず「シンプルに」立ち戻ることが必要であると思います。サッリ監督の独特の戦術は彼にしか出来ないもので、一度リセットしなければチーム内で混乱する可能性が高いです。その為守備時の個々の選手の役割、5レーンの整備などが急務だと思います。幸いシュチェスニー、ボヌッチ、ディバラ、クリスティアーノ・ロナウドなどタレントには事足りないので、個々の力で押し切ることも可能です。そんな中でどのような戦術をピルロ監督が繰り広げてくれるか楽しみです。
③大物獲得
また前線の補強にも積極的に動いており、キエーザやミリクなど退団がほぼ決定しているイグアインの後釜の獲得に躍起になっていますが、ここにきてバルセロナで構想外を言い渡されたスアレス獲得の話が進んでいるとの噂があります。
獲得出来ればロナウドに次ぐ大物獲得になりますが、個人的にはあまりお勧め出来ない補強です。昨シーズンもイグアイン、ロナウドの守備問題で苦しんでおり、代わりが更に守備意識が低いスアレスとなると同様の問題で悩まされそうです。
「ハイプレスを取り入れた切り替えの早いサッカー」が主流の現代で守備をある程度免除されるのは「多くて一人」です。二人になると様々な所で問題が生じるのは明白なのでそこのリスクをいかに減らせるかを考えて獲得する必要があります。
最近ややフロント陣の「チーム力<ブランド力」重視が見えるユベントス。ピルロ監督の元どこまでイタリアや欧州戦線で戦えるか注目していきたいです。
では