今回は主要欧州リーグの2020~2021シーズン総括を書いていきたいと思います。
2回目は「ユベントス」です。
リーグ 勝ち点78 23勝 9分 6敗 77得点 38失点 4位
カップ戦 優勝
チャンピオンズリーグ ベスト16
主な布陣
①期待が持てた序盤戦
ユベントスU-23監督に就任が決定したばかりのピルロ監督のトップチームの電撃異動、ユベントスのシーズンは大胆な人事で始まりました。
そんな中重要ターゲットであったジェコ、スアレスを獲得出来ずモラタを加えた陣容で新シーズンを迎えましたが、序盤は大いに期待が持てました。守備時に4-4-2、攻撃時に3-4-3に可変する布陣は効率的で安定感のある戦いが出来ており軌道に乗るのも時間の問題であると思われました。
特に可変時にキーマンであったダニーロ、マッケニーの働きは素晴らしく、当たり前のようにゴールを量産するロナウド、躍動するクアドラードとキエーザのワイドアタッカー陣とまずまずの結果で前半戦を終えます。
②経験不足が露呈
しかしそこからピルロ監督の経験不足が露呈し始めます。前半戦でもクアドラードの左起用など疑問符のつく采配や交代策のマズさはありましたが、後半戦になっても最適解が見つからないまま試行錯誤を繰り返しました。毎試合のように選手が入れ替わり連携が深まらないままシーズンを進めてしまい、ベンタンクールのアンカー起用、ベルナルデスキに3バックの右を務めさせるなど明らかに不適正な役割を与えてしまします。
特に前者はチャンピオンズリーグやリーグ戦で致命的なパスミスを行い、非難の的になる始末に。本当に不憫としか言いようが無かったです。
序盤で希望を抱かせたモラタも怪我がありながらも、簡単なシュートや守備でマークを頻繁に外してしまいプレーの「軽さ」を露呈。結局ロナウドとは分かり合えないままシーズンが終わりました。そしてディバラも最後までコンディションが整わずほぼノーインパクト。キエーザの突破と得点王に輝いたロナウドの決定力が無ければ攻撃陣は絶望的だったと思います。
結局スーペル・コッパとコッパ・イタリアの2冠は獲ったものの、セリエA10連覇はならず辛うじてCL出場権に滑り込む体たらく。チャンピオンズリーグではFCポルトの前に半ば自滅した形で敗北とピルロ監督1年目は大きな失望を残して終了することとなりました。
③ブランド力向上の失敗
現状ピルロ監督は続投が既定路線のなもののジダン監督就任や、アッレグリ監督の再就任等周りが騒がしくなっています。
しかしそもそも監督経験が皆無なピルロ監督の招集はクラブの中長期な展望を考えた上での判断であり多少の生みの苦しみは想定内であったので、最低限の結果を挙げたピルロ監督は続投させるのが既定路線であると思われます。
しかし以前でも書いたように近年のユベントス首脳陣は「ブランド力」を最優先させているきらいがあり、ピッチ内に目を向けていない行動が多いです。
ロナウド獲得に始まり、ベルナルデスキやディバラ等近年のシンボルになるような選手の冷遇、ピルロ監督の招集、そして止めはスーパーリーグ騒動の中心として活動。明らかに首脳陣はブランド力の向上に目を向けており、ピッチ内では戦力のアンバランスさや強化戦略の不備でタイトルを逃し続けています。
そんな中ロナウドは退団を示唆。チャンピオンズリーグ優勝を狙った戦略は失敗に終わりそうな様相になっています。
監督の続投とロナウド問題、そしてアニエッリ会長の処遇、ブランド力向上の失敗、ユベントスは大きな転換期を迎えています。
では
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