今回はアーセナル所属のメスト・エジル選手について書いていきたいと思います。
①極上のトラップとパス
現在トップ下と言えばと聞かれたら真っ先に頭に浮かんでくる選手です。世界屈指のトラップ技術と判断力、タイミングと精度が抜群のパス。華麗さと優雅さを兼ね備えた選手です。
また運動量も非常に多く、ポジショニングを頻繁に変えてボールを引き出す動き、スピードを生かしてカウンターの起点になる動き出しが出来る選手です。飄々としたプレースタイルで「走らない選手」と認識され誤解されますが、身体的に恵まれているとは言えない為、戦術眼、ポジショニングを徹底的に磨き上げた成果だと思います。
②どこまで理解できるか
またエジル選手は監督ごとで大きく評価が分かれる選手です。
レアルマドリードのモウリーニョ監督は最もエジル選手を「生かした」選手だったとも言えます。飴と鞭を使い分け、上手く乗せていたらしいです。
またチームメイトにも恵まれ、クリスティアーノ・ロナウド選手とは抜群の連携を見せアシストを積み重ねました。欧州屈指のパサーとしての地位を確立させます。
しかしアーセナル時代のウナイ・エメリ監督とはそりが合わず半ば構想外扱いされていました。起用されてもサイドに張りつかせるなど、全く良さを生かせない起用法だったので全く理解されなかったと言えるでしょう。
しかし現在のアルテタ監督の元では評価され、生き生きとプレーしており低迷から抜けだすキーマンとして期待されています。
③あまりにもスマート
リーダーシップは決して持ち合わせているとは言えず、味方を鼓舞するような場面はあまり見らせません。それが上記のようなイメージを持たれる原因になっていると思います。
また上手くいかない際のいい意味での強引さが欠けるのも課題であると思います。
ハイレベルなリーグで生き残る為に身に着けた「あまりにもスマート」なプレースタイルが裏目に出ることもある。難しい部分です。
アルテタ監督には様々なタスクを与えられ信頼を置かれていますし、エジル選手自身のプレーも向上しています。今後もあっと驚かせるプレーを見せてくれるでしょう。
では