今回はアーセナル所属のブカヨ・サカ選手について書いていきたいと思います。
経歴
サカ選手はアーセナルアカデミーでキャリアをスタートさせ、2018年プロ契約を結びました。そして同年ヨーロッパリーグのヴォルスクラ・ポルタヴァ戦でプロデビューを果たすと、翌2019年1月1日のプレミアリーグのフルハム戦でプレミアリーグデビューを果たしました。
その後も継続的に起用され、故障者が続出した左サイドバックもこなせることを証明するとアルテタ監督の元でその特大の才能は開花し始め、両サイドウイング、トップ下の仕事も難なくこなせる戦術眼の高さを披露。今やアーセナルに欠かせない中心選手としてプレーしています。
①スピード溢れるドリブルと高い戦術眼
サカ選手の特長は「スピード溢れるドリブルと高い戦術眼」です。抜群のスピードを誇りドリブル時でも減速しない足元の技術を持っています。細かいステップを駆使し相手の逆を突く「切り裂くドリブル」を得意とし、崩しの切り札として機能する選手です。
またドリブラーにありがちなオフザボールの少なさも皆無で、的確なタイミングでの飛び出しやポジショニングで相手を惑わし、左足のキック精度を生かしたパサー、コンビネーションの受け手やハブとしても機能します。
そのサッカーIQは10代の選手とは思えない高さを誇っており、チームと自分を輝かせる力をもった選手であると言えます。
②守備時の切り替えと強度
反面課題はフィジカル面で、特に守備時の切り替えと強度に難があります。当たり負けする場面も度々見られ、切り替え時のスプリントを怠る部分もあります。今の所意識的かフィジカル的な部分が問題かはわからないですが、アルテタ監督が左サイドバックでの起用をためらわせる理由になっていたと思います。
しかし今後フィジカル面を鍛えると解決すると思われるので、今の所は問題ではなくよりアタッキングサードで持ち味を発揮してもらった方が良いかと感じます。
アーセナルではMFでは最多の出場試合数を誇るなど、すっかり中心選手として活躍しています。アルテタ監督もコンディションに気を付けながらも全幅の信頼をしている節の発言をしており、アーセナルの未来を担う選手として大きな怪我をしない限りは今後も活躍をしていくでしょう。同世代のマルティネッリやスミス・ロウの台頭も心強いです。
またイングランド代表でも既にキャップ数を刻んでいます。ナイジェリア人の両親を持っており最後までどちらのA代表を選ぶかは迷ったらしいですが、アンダー世代からプレーしていたイングランドを選ぶこととなりました。
まだまだ起用法は安定しておらず、どこでプレーするかはわかりませんが今後もこの活躍を見せてくれるなら左のウイングバックとして固定されていきそうです。
アーセナルとイングランドの未来とも言える特大の才能を持つサカ選手。今後の活躍も期待していきたいです。
では