今回はブラジル代表就任が決まったカルロ・アンチェロッティ監督について書いていきます。
①初の代表監督に挑戦する事に
ブラジル代表はコパ・アメリカ2024では1勝2分でグループリーグ突破を果たすも、準々決勝でウルグアイ代表にPK戦の末敗退。
更に2023年から行われた2026年W杯の南米予選では一時期6位に低迷するも3位まで盛り返した第14節のアルゼンチン代表戦では1-4と惨敗。その責任を取る形でドリヴァウ・ジュニオール監督の解任が発表され、前監督のフェルナンド・ジニス監督も含め2年の間に2度の監督解任を行う混乱状態に陥りました。
そんな中浮上していたのはレアルマドリード監督のカルロ・アンチェロッティ監督の就任。しかし当時同クラブを指揮していたので雑音を避けるために否認しており立ち消えたと思われていましたが、アンチェロッティ監督の今季限りの退任が決定し、シャビ・アロンソ監督の就任が濃厚に。
その合間を狙ってブラジル代表監督就任がクラシコ後の12日に発表。
初の代表監督に挑戦する事になりました。
②政治的な動きを要求されるビッグクラブ向きの監督
アンチェロッティ監督はとにかくマネジメント能力に優れた監督で、選手だけではなくクラブ首脳陣とのバランスを取るのが非常に上手いです。特にその話術はウィットに富んでおり相手に安心感を与えることが出来、行動や言動もリーダーとして模範的。
極めて監督業が難しいとされたベルルスコーニ政権のACミランで2度のチャンピオンズリーグ優勝を果たす等、クラブの黄金期を設立し、さらにレアルマドリード、バイエルン、パリとこちらも難易度が高いクラブでいずれもリーグ優勝。レアルマドリードでは3度のチャンピオンズリーグ優勝をもたらす等、世界最高峰の監督と言えます。
ただ戦術面に関しては守備面ではきっちり整備はするものの、攻撃面では個人頼みの様相は強く、戦力が整っていなかったエバートンでは成功する事が出来ず。
様々なエゴが渦巻き政治的な動きを要求されるビッグクラブ向きの監督と言えます。
③試されるその政治力
そんな中での代表監督就任ですが、前述したマネジメント能力の高さ(マドリーの中心選手であるミリトン、ヴィニシウス、ロドリゴの存在も大きいです。)もあり、マネジメント面では問題なさそうで、さらに戦術面でもそれ程縛りは無く個を生かしてくれるのでチームの機能不全で負けることも無さそうです。
ただ問題は単純な個の質であり、問題視されているサイドバック、ストライカーにワールドクラスが現れるかが勝負に。
また何より組織自体の問題が多過ぎるブラジルサッカー連盟が足を引っ張る可能性が高く(早速就任発表のタイミングの悪さでアンチェロッティ監督が苦言を呈していました。)、改めてアンチェロッティ監督の政治力が試されそうです。
遂にサッカーの歴史に残るであろう名将を招聘したブラジル代表。今後どのような戦いを見せてくれるのか、楽しみです。
では
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