劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCE～SSと3期を繋ぐ物語～【PSYCHO-PASS サイコパス】

※ネタバレ有り

今回はアニメ劇場版 PSYCHO-PASS サイコパス PROVIDENCEについて書いていきます。

①SSと3期を繋ぐ物語

本作はPSYCHO-PASS放送10周年を記念して作られた完全新作で、時間軸は「SS」と「3期」を繋ぐ物語で、3期で見られた多くの伏線や残された謎が明らかになっていきます。

特に3期で衝撃的だったのが2までの主人公であった常守朱が逮捕・投獄され、監視官の職も失っていること。それにも関わらずシビュラシステムには優遇されており、実質収監というより幽閉に近いものとなっているのも引っ掛かる所で、本作ではその理由が明らかになっていきます。

また

・灼の父である篤志の死の真相

・炯の兄である煇の正体

等3期の主人公である二人の謎も解明されており、正直3期をまだ見ていない方はこちらを先に見た方がより没入感はあるかと思います。（特に灼、炯に関しては3期では新キャラ＆当初はややキャラが弱めなのでこちらの方が入りやすいと思います。）

②法律かAIか

本作のメインテーマは「法律かAIか」。シビュラシステムの統治により次第に形骸化していく法律。その廃止案が遂に検討されてきており、朱は法の統治を捨ててはいけないと意見し反対の立場を取ります。

そんな時起こったのは外国船舶での事件。船からは篤志が会議のゲストとして呼んだミリシア・ストロンスカヤ博士が遺体となって発見され、背後には行動課がずっと追っていた「ピースブレイカー」の存在が。

朱達刑事課一係は狡噛が加入した行動課と共同捜査としてチームを編成。博士が確立した研究「ストロンスカヤ文書」を巡り、予想を超えた大きな事件に巻き込まれていくこととなります。

③アクションシーンは流石の一言

本作は過去作に比べてアクション色が強いですが、そのアクションシーンは秀逸そのもの。キャラが美しい景色をバックに迫力抜群の戦闘シーンを行っており、ハラハラドキドキの展開が待ち受けています。

特に格闘シーンは流石の一言でかなり拘って作っている事が判り、アクションアニメとしても十分楽しめる内容となっています。

そこに現代的なテイストと刑事ドラマあるあるの人間臭い部分も組み合わさり、シリーズファンなら是非見て欲しい作品。先日Netflixでも配信が開始されたので、まだ見ていない方は検討してもいいかと思います。

では

きちのうすめ雑記