※ネタバレ有り
今回はアニメPSYCHO-PASS サイコパスの登場人物「慎導灼」について書いていきます。
①特A級メンタリスト
公安局刑事課一係に配属された新任の監視官で、同じ監視官の炯・ミハイル・イグナトフとは幼馴染で親友です。
別世界では巨人を駆逐する戦士になっています。
朱や霜月とは違い精神的に目的や行動指針を明確にしている状況で監視官に就任しており（炯の存在も大きかったと思います。）、新人らしさはその立ち振る舞いからは感じられません。ただ就任当初は厚生省の重役慎導篤志を父親に持っていることでボンボンと評されていました。
性格は明るく飄々としているものの物怖じしない部分を持ち合わせています。さらに真実に対しては偏執的ともいえる執着心を持っている為、破天荒な行動を取って上司である霜月の胃を度々破壊しています。
「俺は真実に手が届くなら、何でもするよ。」
特A級メンタリストスキルの持ち主で、他人の表情や動作を見るだけで思考を推測するメンタリストでも特に高い共感力を持ち、精神的ボーダーラインを超えて追跡対象になりきることで対象の人物の動向を追うメンタルトレースを駆使して捜査を行います。
しかし精神を潜在犯に近づけることは色相が濁る危険性や、無意識に行い意識を失うリスクがあり、行動の制止を行う炯の存在が必要となっています。
因みに過去の事件によって父親の車でしか熟睡できないというトラウマを持っており、四六時中睡眠不足になっています。
②無謀な行動を繰り返しながらも真実を追い続ける
作中ではハイパー・トランスポート社が所有する大型輸送機が墜落する事件の捜査に乗り出し、霜月の命令を無視しながらもこれを解決。
続くマカリナ事件では小宮カリナ、薬師寺・ヘラクレス・康介の調査を行い、執行官を一目で見抜いた小宮の違和感を察知。小宮が思考誘導AIのマカリナを使って選挙活動を行っていたことを突き止め彼女の殺害計画を阻止。インスペクター梓澤康一の存在を知ることになります。
そして信仰特区新設説明会での自爆テロでは無理を通してメンタルトレースを行い、小宮の安全の確保のため彼女と入れ替わる形で首謀者である久利須＝矜治・オブライエンと対峙。しかし久利須は持病が悪化して死亡、連れ去られていた炯の妻、舞子を追うものの彼女は犯人が死亡する要因に関わり色相が悪化し施設送りに。彼女を守れなかった灼は炯に激しく攻められ両者の仲に亀裂が起こります。
そして徐々に無謀な行動を繰り返しながらも真実を追い続ける、隠された彼の過去や秘密が明らかになっていきます。
「大勢が暮らすこの世界を、ただの巨大なパズルとしか思ってない。人間をゲームの駒にしてるんだ。選択を間違えた人間が勝手に死ぬ、そういう仕組を作ってる。」
③免罪体質者
彼が真実に異常なほどの執着心を持っているのは炯の兄を殺害し自殺した父親の事件を追う為であること、そして自身が槙島聖護と同様免罪体質者であり、推薦者である朱とシビュラ自身もそれを分かった上で監視官に起用したことが判明します。
その後劇場版の公安局ビル乗っ取り事件では梓澤に捕らえられるものの、小宮と唐之杜によって助け出され、犯人にされていた小宮の秘書を救い出す為に毒ガスが散布された地下に。
人型兵器を倒し秘書を救い出すと、能動的に人を殺さず、選択肢を与え選択を間違えたものを死に追いやる梓澤の本性を見抜き、彼をメンタルトレースします。
「梓澤のゲームの終わらせ方が、分かったよ。」
そして梓澤やこの事件の全てを把握し、自身もシビュラシステムの一員となりたいと目論んでいた梓澤を論破し逮捕。事件は収束することに。
「罪を償う権利を奪うな！！俺はドミネーターが嫌いだ、でも一つだけ気に入ってる、それは引き金がついてることだ。打つことの責任は、ドミネーターを握る人間にまだ委ねられている、そうじゃないのか！シビュラシステム！！」
作中最後には炯と和解。自身の父親の自殺とイグナトフの兄の殺害事件をイグナトフと共に解決することを誓うと共に、自身の秘密をいずれ伝えると約束します。
シビュラの盲点を埋める存在、そしてシビュラの正体を公開する際の橋渡しとしての役割を担わされる慎導灼。次回作での活躍も期待出来ます。
では
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