今回はローマ解任が決定したダニエレ・デ・ロッシ監督について書いていきます。
①途中就任で見事に持ち直す
デ・ロッシ監督は今年1月にモウリーニョ監督の後任としてローマの監督に就任。
同クラブで600試合以上の試合に出場した正真正銘の「レジェンド」ながら、現役引退後にスパルの監督に就任したものの半年も経たずに解任された事からその手腕に疑問符が付きましたが、就任後前監督の守備的なアプローチからの脱却を図るとチームは見事に息を吹き返し最終的に6位に滑り込みヨーロッパリーグ出場権を獲得。
戦術そのものにはまだまだ粗は見られたもののマネジメント面で優れた能力を発揮し、チームに所謂「解任ブースト」を起こさせ途中就任で見事に持ち直すことに成功しました。
②僅か半年余りで終わりを告げることに
そしてその「ブースト」が切れるであろう勝負の今シーズン。クラブはラリーガ得点王のドフビクに加え将来が嘱望されいるスーレやル・フェー、さらにフンメルスやエルモソをフリーで獲得する等精力的にチームを強化。反面近年の主力でもあり高コストであったルイ・パトリシオやジョレンテ、スモーリング、エイブラハムを放出する事になりました。
しかし前述に放出された選手達は怪我や不調により出場機会を減らしていたのは間違いなく放出は致し方なかったものの、チームの「核」として機能していたものの高年俸であったディバラの電撃移籍が報じられるようになってから状況が一転。
元々折り合いが悪かったとされるデ・ロッシ監督(残留派)とスルークCEOを始めとする経営陣(放出派)の関係性は更に悪化。ディバラは結局チーム愛を理由に残留する事を決めたものの、セリエAで3分1敗とスタートダッシュに失敗すると、9月18日にデ・ロッシ監督の解任が決定。彼の愛するチームでの挑戦は僅か半年余りで終わりを告げることになりました。(後任には昨シーズントリノを率いていたユリッチ監督が就任しました。)
③「レジェンド」をあっさりと切る風潮は
その判断に対して選手に加えてファンも大きな反発を見せ、9月22日にスルークCEOが辞任。今回の解任を主導した人物として激しい非難と批判にさらされ、更には脅迫行為も続いていたとされており非常に後味の悪い結末となってしまいました。
正直ローマというクラブは(私個人からすると90年代後半からですが)非常に地域に密着しておりサポーターも熱いので有名です。特に生え抜き選手やローマ出身の選手(ラツィオの選手以外)に対して多くの愛情を注ぎ、近年ではデ・ロッシ監督を始めトッティ、フロレンツィ、現在ではペッレグリーニがその対象となっています。
そんな「レジェンド」をあっさりと切る風潮はいかにもビジネスライクでアメリカ的な方法(正確には個々で違いますがそういう印象を植え付けやすいです。)であり前述したクラブの性質とはまるで違うもの。正直水と油みたいなものなので今後もその対立構造は続きそうです。
クラブ首脳陣と選手、サポーターとの大きな帰属意識の差を見せた今回の一件。今後ローマがどのような動きを見せたのか、注目です。
では
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