きちのうすめ雑記

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セリエAを悩ませる「スタジアム問題」~スタジアム改築・建設を妨げる「官僚主義」~【サッカー】

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今回はセリエAを悩ませる「スタジアム問題」について書いていきます。

 

①自前のスタジアムを持つクラブがごく少数

昨シーズンチャンピオンズリーグではACミランインテルナポリがベスト8に残り躍進を感じさせましたが、今夏の移籍マーケットではミランクラブのバンディエラとなりうるトナーリをニューカッスルに売却。また他ビッグクラブも補強はフリーを含む安価な選手を中心に補強を行っており現状の立ち位置はそれ程変わってはいません。

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その要因としてはイングランド、スペインに大きく差を付けられている放映権等もありますが、気になるのはスタジアム問題

現状イタリアのサッカースタジアムは1990年に行われたW杯以降改築されていないスタジアムが殆どで、建物が老朽化。さらに周辺施設の充実によるグッズ収入などのマーチャンダイズ等、収入を莫大に増やせる自前スタジアムの保有(日本では日本ハムファイターズエスコンフィールド建設が分かり易い例です。)を叶えているクラブは

ユベントスの「ユベントス・スタジアム」

アタランタの「ゲヴィス・スタジアム」

サッスオーロの「マペイ・スタジアム」

ウディネーゼの「ダチア・アレーナ」

のみとなっており、スタジアムの使用料等も併せて中々全体的なクラブ収入を増やせずにいます。

 

②スタジアム改築・建設を妨げる「官僚主義

しかしクラブもただ放置しているわけでは無く、多くのクラブは改築案や新スタジアム建設を提案しています。

インテルミランは長らく共同の新スタジアムの建設案を提出、ラツィオ、ローマもそれぞれのスタジアム建設案を構想していましたが、そこを妨げているのは官僚主義

前述したミランインテルのスタジアム建設計画も市から承認を得ているにも関わらず、環境ダメージの懸念による議員の反対により頓挫フィオレンティーナも自前スタジアム建設を進めているものの、市が主体となってアルテミオ・フランキの改修を進めており、中々折衷案には行きついてはいません。

この反対意見自体はよくあることですが、このまま引き延ばしすれば建物倒壊など大惨事になり兼ねない状況であることは確かなので、環境ダメージや景観等を言い訳に何らかの権利を守る為に動いていることは予想できます。

日本でも競技は違えども上述した日本ハムファイターズの件と似ており、どこの国でも行政と企業の対立は起こるものであることが分かります。

 

③国際大会の実施が大きなきっかけに

このように中々スタジアム問題の解決が進んでいないセリエAですが、最も手っ取り早い解決法は「国際大会の実施」です。

前述したようにイタリアのスタジアムは1990年W杯で殆どのスタジアムが新築・改築されており、国際大会の実施はスタジアム問題を取り上げざるを得ない状況となります。

特に政治家の人たちはそういう大きなスポーツ大会においてのパフォーマンスが非常に大事になってくる為、もし国際大会が開かれるとなれば今まで見て見ぬふりをしていたスタジアムにも気を回す事になるでしょう。

現状ユーロ2032の開催国にイタリア(&トルコ)が立候補しており、これが決定すればスタジアム問題が一気に解決するかも知れませんね。

 

スタジアム問題以外にも、コンテンツの違法視聴問題やフーリガン問題など様々な問題に直面しているセリエA。今後の動きに注目です。

 

では

 

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