※ネタバレ有り
今回は「ペルソナ5 タクティカ」について書いていきたいと思います。
プレイ時間 約27時間
クリアレベル 80
①ペルソナシリーズ初のSRPGに
今作はペルソナ5の外伝作品であり、シリーズ初のSRPGになっています。
しかしアトラスでこれまで発売された「魔人転生シリーズ」や「デビルサバイバーシリーズ」等のユニットを移動させての1対1で戦うのではなく、キャラの位置取りや射線、カバーアクションなどのステルス性を生かした遠距離攻撃が主体の、所謂「XCOM系」のゲームとなっています。
その為従来のSRPGに慣れていた(私はアークザラッドやスパロボ)人はかなり戸惑うものの、慣れるとスタイリッシュで爽快感がある戦闘が楽しめ、前述したカバーアクションも含めペルソナ5に見事にマッチした設定であると感じました。
②「1MORE」と「TRIBANGLE!」
そのシステムの核になっているのは「1MORE」と「TRIBANGLE!」。1MOREは原作にもあったようにもう一度動けるシステムであり、ガード状態でない無防備なユニットに攻撃してダウンさせると発生します。
ただ敵ユニットも無防備では無くカバーで守りを固めている為移動させる必要性があり、スキルで強制移動させたり攻撃で誘い出しながらダウンを取りながら自ら移動(ダウンを取り続ける限りずっと行動できます。)する方法をまず確立させるのが必須です。
また物語が進んでいくにつれて足場を移動させることにより無防備にしたり、攻撃したら自身と相手を入れ替える能力を持つ敵の特性を利用してのダウンを取ったり戦略性も増し、コツを掴めばどんどんダウンを取る事が出来ます。
そしてダウンを取った際に、3人の味方の間の敵に大ダメージを与える「TRIBANGLE!」が発生するようになり、その威力は通常攻撃とは比べものにならないくらい強力です。その為「1MORE」で移動しつつダウンを取り、味方といかに多くの敵を囲み「TRIBANGLE!」を発生させるかがこのゲームをクリアするにおいて重要になってきます。
②シナリオの既視感と戦闘の単調さ
またキャラもデフォルメされており、その世界観と見事にマッチ。多くの敵を巻き込んだ際の「TRIBANGLE!」は正に「総攻撃」の爽快感があり、ペルソナ5らしいスタイリッシュな戦闘を愉しむ事が出来ます。
しかしシナリオは直接に関わっていない事もあり、肝心の怪盗団の存在感はお世辞にも高いとは言えず、(完全に他人事であり、同じような境遇に同調することが殆どです。)また内容もどこかしらで聞いたような既視感のあるものであり、強引な展開もあることがやや残念な所。
また戦闘でも前述した「TRIBANGLE!」を発生させれば殆どの雑魚キャラは壊滅状態になり、慣れてしまうと単調作業になりがちになることもマイナス点。更にステージボーナスを受ける条件(アワード)が「○ターン以内に敵を全滅させる」や「○ターン以内に目的地に到着」が殆どであり、使えるキャラが限られてきます。(移動力を上げられる祐介、銃撃の範囲と威力が高い春の使用率が上がりがちです。)
その割には同時に出撃出来るキャラは3人(途中で一枠増えますが強制参加です。)と少なく、キャラの使用率に明確な差が出ることになります。
ただそのような問題を差し引いてもかなり遊びやすいゲームであり、SRPGに慣れていない人も十分楽しめます。既にペルソナ5をプレーしている方限定ではあるものの(このゲーム単体ではキャラ同士の繋がりが分かりにくいです。)おススメ出来るゲームとなっています。
では
【特典】ペルソナ5 タクティカ Switch版(【先着購入封入特典】DLC)
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【特典】ペルソナ5 タクティカ PS4版(【先着購入封入特典】DLC)
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