今回は主要欧州リーグの2023~2024シーズン、躍進するクラブについて書いていきたいと思います。
2回目は「ボローニャ」です。
基本布陣
①ポゼッションとカウンターの上手い使い分け
2022年9月にミハイロビッチ監督の後任として就任したモッタ監督。前所属のスペツィアでは引き抜かれたイタリアーノ監督の後任として、チームに魅力的なスタイルを植え付け残留に導いた功績を認められた上での就任となりましたが、シーズン途中での就任にも関わらずシャウテンを司令塔に沿えファーガソンを2列目で起用する布陣が見事に機能し、復活したオルソリーニ等の活躍により2011-2012シーズン以来の一桁順位でシーズンを終えることとなります。
そして今シーズンはシャウテンをPSV、得点源のアルナウトビッチをインテルに放出。さらにカンビアーゾがユベントスに帰還、ドミンゲスもノッティンガムに引き抜かれるもモッタ監督の戦術ベースは変わらず、開幕節のミラン戦は敗れるもそこからユベントス(1-1)ナポリ(0-0)インテル(2-2)ラツィオ(1-0)と難しい試合が続いた10節を4勝6分と見事乗り越えます。
その後もローマ、アタランタに勝利しラツィオに関してはシーズンダブルを達成する等好調を維持し、25節時点で4位アタランタと同勝ち点の5位。今やチャンピオンズリーグ出場権を狙える位置まで躍進しています。
②躍進する二人の若手
そのモッタ監督が志向するのは攻守において安定感を与えるサッカー。ビルドアップは片方のセンターバックが中盤まで上がりサイドバックが絞る3バックでボールを散らし、ロングボールも交えウイングに配球。
それを個の突破や連携からのフィニッシュやセンターフォワード、そして中盤から飛び出すファーガソンに合わせるシンプルなサイドアタックで攻め込みます。
ただ特筆するのは守備であり、前線からのハイプレス、ブロック守備はハードワークを欠かさず堅守を維持。ややディテールの甘さも散見されるものの現代サッカーの「基礎」が叩き込まれており、非常に崩れにくい組織を作り上げています。
そんな中ブレイクしているのがカラフィオーリとザークツィー。前者は前述したビルドアップ戦術において適応力の高さを見せ、カウンターの防波堤にもなり活躍。そして後者は昨シーズンの「適応期間」を経て持ち前のフィジカルと予測不能なオフザボールでここまで9ゴールを記録。ここに来て量産体制に入ったオルソリーニと共に攻撃陣の中心として活躍しています。
③初の大舞台に
そして1999-2000以来の欧州の舞台は勿論の事、実に1963-1964シーズンぶりとなるチャンピオンズリーグの出場権も現実的に(当時はチャンピオンズカップでした。)。
またセリエA自体の今シーズンの欧州での成績も良いので5位でも出場出来る可能性もありその出場枠争いはより熾烈になってくるでしょう。
現状では同じく好調のアタランタ、監督交代で勢いがあるローマ、そしてまだまだ不安定ながらもタレントが豊富なラツィオ、フィオレンティーナとライバルは強力ながら前述したように彼らと互角以上に戦う力は持っているだけに、いかにこの調子を続けていけるかが勝負になってくるでしょう。
着実に勝ち点を積み重ね躍進しているボローニャ。今後の戦いにも注目です。
では
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