今回はUEFA EUROヒストリーを書いていきたいと思います。
3回目は「2004年 ギリシャ代表」です。
主な選手&布陣
①堅守のみが特徴のチーム
大会前ギリシャは正直期待感が薄かったチームでした。グループリーグは開催国のポルトガル、予選と同様スペインと同居し(残りはロシア)、2強2弱の構成となっていたのでグループリーグ敗退が濃厚。
さらにタレントも決して欧州トップレベルでは無かった国内リーグを中心としたメンバーで、デラス(ローマ)カラグーニス(インテル)ハリステアス(ブレーメン)等ビッグクラブに所属していた選手もベンチ要員に甘んじており、ユーロの中でもタレント力も下位の方でした。
予選はスペインを抑えて首位突破するものの得点力に課題があり、堅実的なチーム作りを行うオットー・レーハーゲル監督の指揮の元、堅守(予選では4失点)のみが特徴のチームだった印象が強いです。
②出来る事を洗練させる
そんな中迎えた初戦、開催国のポルドガル代表との試合でギリシャ代表の選手達は完全アウェーの中最高のパフォーマンスを見せます。開始直後にいきなりポルトガルのミスから先制点を奪うと、更にPKで追加点を加え2点差。終了直前にゴールを許すも、2-1でジャイアントキリングを行い開催国を沈めると(PKを与えゴールを奪ったのは若き日のクリスティアーノ・ロナウドです。)、続くスペイン戦に引き分け、最終戦ではロシアに敗北するもスペインがポルトガルに敗れた為2位でグループリーグを通過します。
正直これでも快挙と言われており、流石に続くフランス戦では運が尽きるとも言われていましたが、ここでチームの「団結力」が大きな差を生むことになります。
ジダンや全盛期のアンリ、ピレス、ヴィエラ、マケレレ等大会隋一のタレント力を誇ったチームは連携に乏しく不安定なプレーを行っており、ギリシャの献身的で連動した守備組織に悉く跳ね返されると、ハリステアスの素晴らしいヘッドで先制点を奪いそのまま守り切りタイムアップ。
フランスに勝利した時点で、ギリシャは出来る事を洗練させた素晴らしいチームとして認識されることとなります。
③最高の番狂わせ
準決勝は大会最強とも言われていたネドベド要するチェコ。試合は拮抗した展開になりますが、チェコはネドベドが負傷退場するアクシデントがあり徐々に不穏な状況に。そして延長までもつれ込んだ一戦を終わらせたのは最終ラインの番人デラス。コーナーキックから見事に叩きこみ激闘に終止符を打ちます。
迎えた決勝は大会中に世代交代(デコやクリスティアーノ・ロナウド等の登用)を行い持ち直したポルトガル。リベンジを果たしたい所でしたがギリシャの堅守は崩せず時間だけが過ぎていくと、唯一とも言えたコーナーキックのチャンスをハリステアスがモノにしてゴールを挙げるとそのまま堅守を保ちタイムアップ。「ギリシャ優勝」、サッカー界でも最高峰の番狂わせが行われた瞬間でした。
その後ギリシャは2006年のW杯では予選落ちと、その輝きは一瞬でした。しかし小国でも規律や献身、そして忍耐を持つと強国を倒せることを改めて証明しており、現在でもそのサッカーは小国、小クラブの良き模範となっています。
では
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