今回は今シーズンクラブ初のJ3昇格を決めた奈良クラブの戦いぶりの感想を書いていきます。
J3リーグ 5勝5分2敗 16得点8失点 勝ち点20 4位
第10節 FC大阪戦
フォーメーション&結果
試合の流れ&感想
舞台をJ3に移した「生駒山ダービー」。奈良は中島をインサイドハーフに起用した守備4-4-1-1の4-3-3。対するFC大阪は4-4-2からのカウンターを採用していました。
試合は奈良がボールを保持するも中央を徹底的に固め、ロングボールを裏に送り込んでくる戦略に苦労。中々シュートに持ち込めず相手守備陣を切り崩せないまま前半を終えます。
後半奈良は猛攻を仕掛けていき決定機を作るも決めきれないでいると、ロングボールのこぼれ球に反応した岡田が相手選手をペナルティエリアで倒してしまいPKを与え失点。
追いつきたい奈良は交代選手を次々と送り込み攻め込んでいくものの得点は生まれずそのまま試合終了。奈良は開幕戦以来の敗北を喫することとなりました。
第11節 カマタマーレ讃岐戦
フォーメーション&結果
試合の流れ&感想
讃岐はボランチを押さえた4-4-2、対する奈良は守備4-4-1-1の4-3-3を採用していました。
試合は讃岐が猛攻を仕掛けますが久しぶりにスタメンに復帰したアルナウのセーブもあり得点を許さずにいると、ボールを保持し攻勢に出ます。
しかしビルドアップが嵌って攻撃の形を作れずにいると、ビルドアップのミスを駆っ触られて最後は森に決められ先制点を許します。
それでももう一つの型であるロングボールからの二次攻撃を繰り出し相手にプレッシャーに変えると、酒井がGKのクリアボールに足を当てすかさず同点に追いつきます。
その後後半も奈良がボールを保持し讃岐がカウンターを狙う形でお互い決定機を作りますが決めきれずにいますが、後半ロスタイムに片岡が倒されPKを獲得。しかし浅川のシュートはGK高橋のセーブに阻まれ失敗。そのまま試合終了し、土壇場での逆転のチャンスを逃す形になり勝ち点を分け合うこととなりました。
第12節 鹿児島ユナイテッドFC戦
フォーメーション&結果
試合の流れ&感想
4連勝して勢いに乗る鹿児島をホームに迎えた奈良クラブは守備4-4-2の4-3-3、鹿児島は守備4-4-1-1の4-2-3-1を採用していました。
序盤は鹿児島がアンカーをDFラインに落としたビルドアップを生かしたサイドアタックで攻勢を強めていくとチャンスを次々と作っていきます。
対する奈良はビルドアップのミスが目立ち中々ボールを保持することが出来ませんでしたが、ロングボールからの二次攻撃やセットプレーでポスト直撃弾を放つ等盛り返していきます。
それでもスコアは動かず後半を迎えると、鹿児島は更に攻勢を強めます。しかし奈良はアルナウの素晴らしいセーブ、そして守備陣が奮闘するとそのままタイムアップ。
相手の攻撃を耐え抜き、勝ち点1を掴み取りました。
総評
9節で首位に立つもののその後3節で2分け1敗と停滞することに。
この期間気になったのはビルドアップ面で、ポジショニングやパスのミスで引っ掛かる危ない場面が目立ちました。現状配置的にかなりボールを回しにくい布陣になっている為、今後もポゼッションに拘るのであれば2トップで嵌めに来た際に3バック化する等対策は練る必要はありそうです。
反面守備はJ3最少失点を誇っているだけあり堅守そのもの。全員が献身性高く守るブロック守備は早々破られる事は無く、怪我人が続出しない限りは大崩れは無さそうです。
今後はこの堅守を維持しつつビルドアップをどう整備していくかが課題となってくるでしょう。
では
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