今回は過去のWBC日本代表の記録、そして記憶に残ったプレーについて書いていきます。
3回目は「2013 日本代表」です。
結果 ベスト4
①初の国内組のみで
2011年に「侍ジャパン」が常設化に進み、これまでの「寄せ集め」では無く国際大会を通じて日本代表の強化を図った大会。広島で選手としても監督としても実績を積んでいた山本浩二監督の下、出足を挫いたのはメジャーリーグからの激しい抵抗でした。
出場要請したダルビッシュ(レンジャーズ)、岩隈(マリナーズ)、青木(ブルワーズ)、川崎(マリナーズ)、イチロー(マリナーズ)、黒田(ヤンキース)全員から出場を辞退される結果に。
この偶然とは思えない中心選手の出場辞退は多くの憶測を呼ぶこととなりますが、後戻りできない侍ジャパンは国内の選手のみで選ぶことになります。
それでもセリーグMVP&首位打者&打点王の阿部(巨人)や自身初の打撃タイトル(最多安打)を記録した坂本(巨人)を中心とした打撃陣。日本のエースになりつつあった前田(広島)や田中(楽天)、実績十分の杉内(巨人)や涌井(西武)等タレントは揃えており、日本一に輝いた巨人の選手を中心に、初の国内組のみでWBCに挑むこととなります。
②予想だにしていなかった盗塁
そして迎えた初戦のブラジル戦では格下とも言える相手に大苦戦。5回には一度逆転を許し、8回に井端のタイムリーで再逆転し何とか勝利するも厳しい船出となります。
次の中国戦では勝利するも、3戦目のキューバ戦では敗北。2位で2次ラウンドに駒を進める事になったものの、初戦のチャイニーズタイペイ戦でも苦戦。
王建民の投球の前に打線が沈黙すると、3回に押し出しの四球、5回にタイムリーを打たれ0-2のリードを奪われ劣勢に。8回に阿部、坂本のタイムリーで一度は追いつくも、その裏田中がタイムリーを打たれ絶体絶命の状況で9回表を迎えます。
すると1アウトから鳥谷が四球で出塁すると、2アウトで1塁で迎えた際に見事な盗塁で2塁に。この予想だにしていなかった盗塁もあり井端が同点タイムリーを放つと、10回に中田の決勝犠牲フライで辛くも勝利。
続くオランダ戦では打線が爆発しコールド勝ちを収め、さらに再戦でも返り討ちにして2次ラウンドを1位で突破。3大会連続の準決勝に駒を進めます。
③致命的になった重盗失敗
そんな中迎えた準決勝のプエルトリコ戦では先発の前田が初回に先制点を失うも粘りの投球で試合を作っていきます。しかし打線はプエルトリコ投手陣の前に沈黙すると、7回に能見が2ランを浴び3点差になります。
それでも8回鳥谷→井端のホットラインで1点を返し、続く内川もヒットで続きます。しかし続く阿部の打席でランナーの内川が1塁から飛び出してまさかのタッチアウト。この重盗失敗が致命的となりそのまま敗戦。ベスト4に終わり3連覇を逃すこととなりました。
メジャーリーガーゼロ、そしてよもやの格下相手の苦戦と、選手の質の担保に苦労。それを賄う形となった走塁が明暗を分けた大会。侍ジャパンは再び挑戦者として2017年大会を望むことになるのでした。
では
頑張れWBC! 侍JAPAN 侍ジャパンモデル 日本代表 ポロシャツ2013年型- 2 2色展開 52HG894
|
|