今回は強豪国のカタールW杯国別総括を書いていきます。
3回目は「デンマーク代表」です。
結果
0勝1分2敗 1得点3失点 グループリーグ敗退
主な布陣
①今大会の有力なダークホース
ユーロ2020にはチームの団結力を示しベスト4に進出したデンマーク代表は、本大会予選も曲者であったスコットランド、オーストリアと同じグループに組み合わせられながらも9勝1敗と圧倒的な成績で突破。
更にネーションズリーグではホーム&アウェー共にフランスに勝利する等、その実力は確かなものに。本選では再びフランスと相まみえるもオーストラリア、チュニジアとそれ程難しい相手とは言われないチームが組み込まれており、大会の有力なダークホースとなっていました。
また復帰後も変わらず高いパフォーマンスを見せるエリクセンに合わせて、メーレ(アタランタ)、プレミアリーグで躍進しているブレントフォードの中心選手のイェンセン、鎌田、ゲッチェと共にフランクフルトの攻撃陣を支えているリンドストローム等調子の良いタレントを揃えていたのもその評価を裏付けていました。
②まさかの未勝利でのグループリーグ敗退
そして迎えた初戦のチュニジア戦ですが、相手のミドルプレスに苦しみ5バックを崩しきれず、頼みのセットプレーも不発とスコアレスドローに終わると、2戦目のフランス戦では一度は追いつき、さらに攻守共にらしさを見せフランスを苦しめるものの、先制点を与えたエンバぺの個人技に屈し敗戦。
そして勝つしかない最終節のオーストラリア戦では序盤からボールを握りメーレを中心に攻勢をかけるもののシュートは精度を欠き、さらにライアンのセーブにも阻まれ最終的にレッキーのスーパーゴールに沈みそのまま試合終了。
まさかの未勝利でのグループリーグ敗退となりました。
③確固たるストライカーの不在
この敗退の要因としては初戦の動きが余りにも悪かった事と、確固たるストライカーの不在です。
初戦に向けてのコンディション調整に失敗したのか本来見せる連動性はほぼ無く頼りにしていたのは個の質でした。また初戦はドルベリ、オルセンの2トップ、2戦目はコーネリウスの1トップ、そして最終戦はブライトバイテの1トップと前線の構成に苦心していた感が強く、確固たるストライカーの不在がマイナスに作用したと考えられます。
ただネーションズリーグでも見せた狡猾さが無かったのは残念で、前線の組み合わせをどう変化させるか、そしてチームとして連動出来るかが今後の課題であると思います。
グループリーグ敗退に追い込まれたものの近年稀にないタレントを揃えつつあるデンマーク代表。今後の戦いにも注目していきたいです。
では
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hummel/ヒュンメル デンマーク代表 22-23 ホーム ジャージー S/S(HM218713-3365)
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